「阪神電車・前編(大阪梅田~西宮)~阪神間の下町を駆け抜ける電車たち~」
YouTubeチャンネル「鉄アナ・羽川英樹の出発進行」
2022年の幕開けは タイガース優勝を祈って阪神電車をとりあげました。
大阪~神戸間は阪急やJRと競合しますが、
一番海側を通り、梅田では大阪メトロやJRからの乗り換えも便利な阪神電車。
大阪梅田駅には朝夕のラッシュ時に使用される新1番線が増設、
阪神百貨店も食料品を中心に大きくリニューアルしました。
そして東改札横の170円のミックスジュースは冬でも相変わらずの人気なんです。
今回は「大阪梅田」から急行に乗って「西宮」までをご紹介しましょう。
尼崎の手前で眼下に広大な尼崎工場と車庫が見えてきます。
甲子園ナイター時の臨時列車もここから出動。
車庫を過ぎると、尼崎城が見えてきます。
このお城は2019年に145年ぶりに再建されたもので、
この地発祥のミドリ電化(現在のエディオン)の創業者が、
私財12億円をつぎ込んで完成させました。
「尼崎」を出発したところの複雑な配線。これも鉄ちゃんには たまりません。
しばらくすると、右手に尼崎エビスの高さ17mの大鳥居がみえてきました。
元オーストラリア航空のCAだった女性が、実家を継いで宮司を務めているんです。
通過する「尼崎センタープール前」は、尼崎ボートの目の前に。
ホームからはレースを観戦できないように壁で覆われています。
次は「武庫川」。ここで武庫川団地とを結ぶ武庫川線と接続。
川の真上にホームがあるので、冬の電車待ちは六甲おろしが吹き抜けて寒い寒い。
次は、甲子園球場の銀傘をイメージにした大屋根をもつ「甲子園」に停車。
かつては浜甲子園の団地とを結ぶ路面電車・甲子園線も走っていました。
そしてかつてレオポンがいた阪神パーク跡は「ららぽーと」になり、
子供達が職業体験ができるキッザニアも入っています。
また球場外野横にはひっそりと「素戔嗚(すさのお)神社」が鎮座しており、
勝利祈願に多くのファンがやってきます。
さらに北口に出れば 阪神間モダニズムを色濃く残す「旧甲子園ホテル」が
現在 武庫川女子大の施設となって残されています。
今回のゴール「西宮」は、人口48万を擁する市の中心駅で、
駅の商業施設「エビスタ」にはユニークな飲食店が軒を連ねます。
また駅近くに鎮座するのが西宮神社。日本のエビス神社の総本社で、
毎年 十日えびすでの福男選びが有名ですが、
今年もコロナ感染対策のため残念ながら中止となりました。
大阪梅田から中間主要駅・西宮までは急行で20分の乗車。
通勤・通学や野球観戦での利用が多い路線ですが、
停車駅ごとに歴史と足をとめたくなるスポットが発見できる鉄道なんです。