JR宝塚線は福知山線(尼崎~福知山)のうち
大阪~篠山口までの郊外区間を指す愛称ですが、
今回は運転頻度の高い新三田から尼崎までを区間快速に乗ってきました。
「新三田」は1986年の福知山線全線電化で誕生した駅で、
近辺のニュータウン在住者が駅前に車を置いて、
当駅始発の電車で座って通勤する姿も多く見られます。
次の「三田」が三田市の中心駅。新開地方面への神戸電鉄とも接続し、
駅前にはキッピーモールという大きな商業施設もあり、ニュータウンへの玄関口になります。
「武田尾」はトンネルとトンネルにはさまれた秘境駅。
ここから「生瀬」までは旧福知山線廃線跡ハイキングが楽しめるんです。
一部枕木なども残したまま4,7km・約2時間の
武庫川沿いのハイキングコースになっています。
ただ6つあるトンネルの中は灯りがなく真っ暗なので、
必ず懐中電灯を持っておでかけ下さい。
「西宮名塩」もトンネルに挟まれた山間の駅。
ここには1991年のニュータウン誕生とともに誕生した
名物の斜行エレベーターがあります。
高低差60m、全長150mを2基のエレベーターが2分で結んでいます。
このあと「宝塚」・「川西池田」を経て「伊丹」へ。
駅前には有岡城跡があり、陸橋を渡ると巨大なイオンモールと直結しています。
そしてここ伊丹は清酒発祥の地で、酒蔵通りにある「旧岡田家住宅」には
17世紀の町家と酒蔵がしっかりと保存され、
雑貨商として栄えた「旧石橋家住宅」とともに入館無料で公開しています。
「塚口」を出て右カーブにさしかかると、
2005年に発生した列車脱線事故の現場になります。
現在は 慰霊施設・祈りの杜として保存されています。
「新三田」から約40分で区間快速は「尼崎」に。
JR神戸線・東西線は乗り換えとなります。
国鉄時代は単線非電化だった路線が、1986年に新三田まで複線電化されてからは
その速達性が注目され、利用客は着実に増えている路線です。
YouTube 鉄アナ・羽川英樹の出発進行
今回の動画はこちらから↓
https://youtu.be/yzbwiRLyMzs?si=WCK4viknWFV-AyTg
「#83 JR 宝塚線(新三田~尼崎)」~廃線跡・北摂ニュータウン・歴史ある街々を眺めながら~」