奈良市の「学研登美ヶ丘」~東大阪市の「長田」
の13,7kmを結ぶ近鉄けいはんな線は、
2006年に全通した近鉄では新しい路線です。
大阪メトロ中央線と相互乗り入れしており、
大阪市内を東西に横切ってコスモスクエアまで直通します。
来年はこれが もう一駅先の「夢洲」まで延伸するため、
万博会場に直行する唯一の路線となります。
私は今回「長田」から6両編成の「学研奈良登美が丘行」に初乗車。
この駅で大阪メトロから近鉄の運転士にバトンタッチします。
次の荒本は高さ115mの東大阪市役所の最寄り駅であり、
蔵書200万冊を超える大阪府立中央図書館も近くにあります。
荒本を出ると車両は地上に姿を現し、
しばらくは阪神高速13号東大阪線の真下を走っていきます。
次の駅「吉田」は「よしだ」ではなく、なんと「よした」なんです。
アナウンサー泣かせの駅名ですね。
真上を走る高速道路が左右に分かれ、生駒山地がひろがってきたら「新石切」。
でんぼの神様でおなじみの「石切釼谷神社」もすぐ近くです。
「新石切」を過ぎ、長大な生駒トンネルを抜けると中間拠点の「生駒」。
この駅には奈良線・けいはんな線・生駒線の3つの路線が乗り入れています。
近鉄・阪神両社の乗り入れ車両をはじめ、
「ならしかトレイン」や台湾メトロと友好協定を結んだ
記念のラッピング車両も走っています。
また「けいはんな線」には大阪メトロの2種類の車輛も乗り入れています。
30000A系は、2022年7月に登場。
スパークドットをちりばめたデザインが印象的です。
昨年6月デビューの400系は
宇宙船のような八角形の斬新なフェイスで、ローレル賞も受賞しました。
座りやすそうな背もたれが高いシート、
4号車には左右1席づつが配置されたクロスシートも設置されています。
いやあ見てて飽きることはありませんねえ。
「生駒駅」南口からは生駒ケーブルの鳥居前駅とも連絡しており、
ユニークな外観のケーブルが宝山寺や山上遊園地を結びます。
「白庭台」を出ると住宅地がひろがり「学研北生駒」に。
ここは奈良先端科学技術大学院大学や高山サイエンスタウンの最寄り駅にもなります。
終点「学研奈良登美が丘」はイオンモールが真横。
所在地は奈良市ですが、すぐに生駒市や京都府精華町と接しています。
駅からのバス便もJR祝園駅や近鉄学園前とを結ぶ便が頻繁に運転されています。
そして駅の終端にはある大きな壁画にも注目。
「平成の古都 奈良」と題した作品は、指頭画師の竹中宗指さんが描いた水墨画です。
けいはんな学研都市・大阪の都心部・EXPO会場をダイレクトに結ぶ「近鉄けいはんな線」。
来年1月19日には、コスモススクエアから夢洲までの一駅が延伸され、
鉄道では唯一、万博会場と直結する路線として注目を集めることになります。
鉄アナ羽川 #97「近鉄 けいはんな線(長田~学研奈良登美が丘)~学研都市から万博会場まで一直線の注目路線~は
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