真帆のこれこれ!

細見美術館で開催中の「若冲と江戸絵画」のご紹介です!!

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江戸時代に京都で活躍した絵師である伊藤若冲。

今回は細見美術館が所蔵する若冲のコレクション約
50点が、ずらりと展示されています。

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『虻に双鶏図』 伊藤若冲

今回の展覧会の見どころはずばり、
「若冲の一生が見れちゃうところ」!

伊藤若冲は1716年に京都の錦市場にある
青物問屋の長男として生まれまして、
いわゆる裕福な家庭の子でした。

なのでいろんな学問や習い事をして
絵師としての才能が開花していった...かと思いきや!

伊藤若冲は何にも好きなことがない、
無趣味の人やったみたいです。

学問には興味がなく習い事も一切したことがなく、
お酒も全く飲まない、他人にも興味ない。

そして女性にすら興味がなく、
生涯独身を貫いたらしいです...!!

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『風竹図』 伊藤若冲

そんな性格の伊藤若冲だったのですが、
唯一好きだったのが絵を描くこと。

十代の半ばには絵を描き始めたといわれています。
そこから独学で絵を追求し続け、
84歳で亡くなるまで絵を描き続けました。


今回の細見美術館所蔵の展覧会では、
そんな若冲の初期作品から晩年の作品までを見ることができるというのが、
非常に貴重な機会となっております。

初期と晩年での描き方の違いが見られるところが
とてもおもしろいですよ。

たとえば...
伊藤若冲の絵といえば、鶏の絵が多いと思いますが、
そこにも初期と晩年では違いがあるのです!

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『雪中雄鶏図』 伊藤若冲

こちら、伊藤若冲が30代前半の頃の絵でして、
初期段階の作品です。

一方こちら...

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『群鶏図』伊藤若冲

全然違いますよね。
初期の写実的な描かれ方から、
ダイナミックな筆遣いに。

そして背景の描き込みはなく、余白を楽しむような描かれ方です。

歳を重ねて、悟りをひらいて行ったんでしょうね...

こう見てみると違いがハッキリして面白くないですか?


そのほかにも風景画や、風俗画もあったりと
伊藤若冲の作風の幅広さに驚かされますよ!

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『伏見人形図』伊藤若冲

また、生涯孤独だった若冲ですが
弟子はいたようでして、
弟子の作品なども見られますよ!!

ぜひ若冲の世界にどっぷり浸かりましょう!!

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「若冲と江戸絵画」5/11(日)まで
10:00~17:00まで
月曜日休館
入館料 1800円
地下鉄東西線 東山駅 ご利用ください。