今回のゲストは桂ちょうば改め四代目 桂米之助(かつら よねのすけ)さんです。
米之助さんは1978年 京都市生まれ。京都府立洛北高等学校、阪南大学国際コミュニケーション学部国際観光学科卒業。
友人に連れられて行ったABCテレビ「ざこば・鶴瓶らくごのご」の公開番組で初めて落語に出会いました。その出会いで感銘を受けた彼はダメでもともと、と桂ざこばの生放送を狙って楽屋に突撃、入門を直訴。あっさりと了承を得、半年の見習い期間ののち入門を許されました。
初舞台は2002年月。ほぼ3日に1回の割合で各地での落語会に参加し、落語の腕に磨きをかけました。そして四代目桂 米之助を襲名。
一門の桂ひろば改メ二代目桂力造、桂そうば改メ二代目桂惣兵衛と3人同時襲名という華やかなお披露目となりました。ざこば師匠亡き後の襲名披露公演も立派に務めました。
対談ではざこば師匠をしのびながら米之助として新たに歩む決意を語っていただきましょう。

今回のゲストは株式会社サウンド・ニュー代表取締役でアロージャズオーケストラ・コンサートプロデューサーの西田武生(にしだ・たけお)さんです。
西田さんは1954年和歌山県生まれ。大阪音楽大学管楽器科・トロンボーン専攻に進学し、1981年に関西ジャズ界の名門「北野タダオ&アロージャズオーケストラ」に入団。
84年に退団し、1991年 株式会社サウンド・ニュー代表取締役に就任。
現在、アロージャズオーケストラをはじめとする一流ミュージシャンを起用した音楽イベントのプロデューサー・プロモーターとして、また実業家として、音楽産業全般において活躍されています。
西田さんが手掛けるイベントは常に聞く側の視点に立っており、その楽しい企画は全国各地で高く評価されています。
今回はジャズや音楽のお話とともに、KBS京都主催で6月19日にロームシアター京都メインホールで開催される「ジャズ&ラテン フェスティバル アロージャズオーケストラ&見砂和照(みさご かずあき)と東京キューバンボーイズ」のみどころなどをご紹介いただきましょう。

今回のゲストは舞台装置家 竹内志朗さんです。
竹内さんは1933年大阪生まれ。母親の影響で中学生の頃から芝居の世界に興味を持ち、
「将来は舞台装置の仕事がしたい」と劇団にも所属しました。
高校卒業後、デザイン会社で文字や絵のデザイン技術を独学で修得。
1950年頃から関西を中心に舞台装置家として数多くの商業演劇に参加。
特に藤田まことさんとの親交は50年にわたり、数々の舞台を共に作り上げました。
本業の舞台装置デザインのかたわら、テレビ番組等のロゴタイプデザイン、コマーシャルメッセージの企画・制作など多分野で才能を発揮されています。
「プロポーズ大作戦」「鬼平犯科帳」「探偵!ナイトスクープ」「新婚さんいらっしゃい!」など誰もが知る番組のタイトルデザインも彼の手によるもの。
手書き職人としてその業界では名人と言われるほど、唯一無二の存在です。
90歳を超えた今も衰えぬ情熱はどこから来るのか。裏方に徹した仕事に対するこだわりは。
米團治がぜひにと願って実現した対談、じっくりとお楽しみください。

今回のゲストは歌舞伎俳優中村米吉さんです。
米吉さんは1993年 五代目中村歌六の長男として生まれました。
7歳で初舞台、父・歌六の前名を継ぎ、五代目中村米吉を襲名します。
父は立役の実力派、しかし彼は大学生のときに女形役者を真剣に目指すことを決心します。
以後中村吉右衛門や坂東玉三郎など多くの偉大な先輩たちから厳しく指導されました。
2015年には『鳴神』の雲の絶間姫(くものたえまひめ)で十三夜会奨励賞、2021年には第42回松尾芸能賞新人賞を受賞。また2023年には『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』の入鹿の妹 橘姫で国立劇場賞優秀賞を受賞するなど、磨いた芸は着実に実りつつあります。
古風さと可憐さ、その裏腹の現代性も兼ね備える躍進著しい俳優、中村米吉。
3月2日から南座にて開演する「三月花形歌舞伎」にも出演予定です。
米團治とは旧知の仲で、意外にもスィーツ男子。
女形を目指した理由や公演への意気込みなどを大いに語っていただきます。

今回のゲストは日本美術史学研究者の太田梨沙子さんです。
太田さんは京都市生まれ、神戸大学大学院人文学研究科博士課程に在籍しながら京都市京セラ美術館 事業企画推進室 プログラムアシスタントとしても活躍されています。
さらに大学在学中には葵祭の斎王代を務められたという経歴の持ち主です。
太田さんは京都が生んだ奇才の画家伊藤若冲の研究者でもあり、太田さんがフィーチャリングされる催しについてプロデューサーの上野公嗣(うえの きみつぐ)さんと一緒にご出演いただきます。そのイベントとは3月2日日曜日、宝蔵寺(ほうぞうじ)で開催される「和蝋燭の灯りで観る伊藤若冲~feat. (フィーチャリング)太田梨紗子@宝蔵寺」。
若冲ゆかりの寺、宝蔵寺所蔵の伊藤若冲の掛け軸を和蝋燭の灯りで拝観。
京料理を楽しみながら若冲の魅力を太田さんがくまなく解説してくださるという、ファン垂涎の催しです。
落語家と日本美術史研究者のコラボにアートと芸能のプロデューサーが絡む対談、
さてどんな話になりますやら、ぜひお聴きください。

今回のゲストは「京の噺家」桂米二さんです。
桂米二さんは1957年、京都市生まれ。
子どものころは漫才にあこがれていた米二さん、桂米朝の落語に出会い、落語の虜に。
高校の2年の時から落語研究会に所属し、卒業と同時に米朝の元に弟子入りを懇願しましたが、当時内弟子修行は満席状態。
1976年11月14日に晴れて桂米朝に入門しました。
2年後に入門した米團治の兄弟子となります。
1977年2月13日、京都「桂米朝落語研究会」において「東の旅」で初舞台。
以後全国各地の落語会に出演。演目は古典落語を中心とする、上方落語界では正統派の落語家です。
様々な落語に取り組むほか、書籍やDVDなど寄席以外でも幅広く活躍されています。
上方落語協会会員。2004年より「桂米朝落語研究会」の世話役を努めます。
米團治との同門、同世代対談。若かりし頃の思い出話やお互いの落語観など、どんな対談になるのやら、乞うご期待です。

今回のゲストは京都で11代続く和蝋燭職人、有限会社中村ローソク社長の田川広一さんです。
中村ローソクが創業したのは1887年、明治20年。以降135年以上、和蝋燭を作り続けてこられました。
ハゼろうを原料とする伝統技法でつくられる和蝋燭の大きな特徴は、その独特の燃え方。
空洞の芯が空気の流れを作るため、炎が大きくゆっくりと揺らめき、神秘的で情緒のある雰囲気を醸し出すのです。
また、風のない場所でもゆらゆらと揺れる炎は、多少の風で消えることはありません。
優しい明かりは傷ついた心をも癒してくれるぬくもりにあふれています。
田川さんは単に和蝋燭 京蝋燭の製造販売だけでなく、「阪神淡路大震災1.17のつどい」「福島県での東日本大震災追悼式」に竹灯籠や蝋燭を提供、さらに店頭ではウクライナの国旗をかたどったカップ型ろうそくを毎夜点灯されているなど、平和を願い、世界に明かりをともす活動に取り組んでおられます。
対談では西洋蝋燭にはない和蝋燭の魅力や、その普及のための様々な活動についてお聞きします。
※京蝋燭は中村ローソクさまが作る和蝋燭(京都の和蝋燭)ととらえ、基本は和蝋燭と表現しています。

今回のゲストは四代目桂米紫さんです。
米紫さんは1974年 京都市生まれ。
1994年、20歳の時に桂都丸、現在の桂塩鯛師匠に入門します。
もともとは映画監督になるのが夢でしたが、同じ京都出身の桂都丸に憧れ、噺家の道を選びました。
当時の芸名はとんぼ。NHK新人演芸大賞落語部門大賞、なにわ芸術祭新人奨励賞、文化庁芸術祭新人賞受賞など数々の賞を獲得し、2010年、師匠の桂塩鯛襲名披露公演を機に、四代目桂米紫を襲名。
ざこば一門ならではの迫力ある熱血性と、映画や演劇の手法を豊かに取り入れた生々しくも愛らしい人物描写が桂米紫の真骨頂です。
積極的に落語会を主催して評価を上げる一方、劇団に所属し、劇団公演の他、商業演劇や大衆演劇、関西俳優協会主催の新劇公演等に多数出演するなど演劇活動にも力を入れています。
噺家とは、米紫の名の重みは、将来の目標は
また落語と演劇の接点はなどなど。
米團治との同門対談、忌憚なく語りあっていただきましょう。

今回のゲストは大豊(おおとよ)神社宮司、小林(おばやし)哲人さんです。
「狛ねずみの社」として知られている大豊神社ですが、実は狛巳(こまみ)、こまへびも鎮座しているのです。
大豊神社は平安時代の仁和(にんな)三年に宇多天皇の病気平癒を願い、勅命を受けた尚侍(ないし)の藤原淑子(よしこ)によって医薬の祖神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を椿ヶ峰(つばきがみね)にお祀りし創建されました。
後に菅原道真、応神天皇が合祀され、ご利益は病気平癒・健康長寿・若返り・金運・学業成就・勝運など。
その本殿を守るよう狛巳が鎮座しています。
他にも末社の大国社には狛ねずみが、日吉社には狛猿が、稲荷社には狛狐が、愛宕社には狛とびが、それぞれ神様のお使いとして鎮座している全国でも珍しい神社です。
また大豊神社は「椿の名所」でもあり、中でも「大豊八重神楽(おおとよやえかぐら)」は樹齢約400年の銘木です。
来年の干支は「巳」年。ここ、大豊神社へ初詣に出かけてみてはいかがでしょう。
へびは病気平癒や金運をもたらしてくれるそうですよ。

今回はゲストに永守コレクションギャラリー 橋爪宏治館長をお招きしました。
永守コレクションギャラリーは2023年に公益財団法人・永守文化記念財団が運営するギャラリーとして開館。音楽史・美術史上希少価値の高いアンティークオルゴール、からくり人形、自動演奏ピアノなど347点を所蔵し、それらを実際に鑑賞できる体験型音楽ミュージアムです。
オルゴールの誕生から発展の歴史とともに今回は特にクリスマスを前に開催される 冬の特別企画「アンティークオルゴールが紡ぐクリスマスの調べ」の内容をご紹介いただきます。
中世ヨーロッパの教会の鐘からはじまり、さまざまな名機によるクリスマス楽曲の演奏。さらに体験型のイベントも盛りだくさんです。
オルゴールの音色には「繊細さ、優しさ、温かさ」があり、また音を奏で、からくりが動く仕組みにはモノづくりのエッセンスが詰まっています。
そんなオルゴールの魅力を大いに語っていただきましょう。
