京都の夏の終わりを彩る風物詩、五山の送り火。
五山それぞれに支え、守る保存会の人々がいます。
今回のゲストは「大文字保存会」長谷川綉二(しゅうじ)さん。
如意ヶ嶽の大文字は足利義政が亡き息子の供養のために行ったといわれています。大文字では準備から点火まで、一つの火床を一つの家族が担います。大文字を描きだす火床の数は75基。75は仏教の75法(しちじゅうごほう)に通じ、魂を送る際に一つでも欠けたら意味をなしません。保存会のメンバーは、代々銀閣寺の境内に住んでいた人たちの末裔だそうです。500年以上にわたる絆はいまも受け継がれています。物心ついたころから送り火に関わってきた長谷川さんに、たった15分のためにある保存会の人々の、熱い一年を語っていただきました。
案じられた雨も止み、今年も素晴らしい送り火の夜となりました。KBSの屋上から拝ませていただきました。長谷川さん、保存会の皆様、今年もお疲れ様でした。