2018年10月アーカイブ

10月31日放送 ゲスト:大原魚山塾導師、浄蓮華院住職 多紀頴忍さん

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京都大原の三千院あたりは古くから魚山(ぎょざん)と呼ばれた天台声明の聖地です。
魚山の名は空中から妙なる音が降り注いだという中国の故事に登場する地名です。
この地に御仏(みほとけ)を礼賛(らいさん)する仏教声楽「声明」の道場が開かれたことから名付けられました。
まさに妙なる歌のような、祈りのような「天台声明」は平安時代、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が延暦寺に伝え、良忍(りょうにん)によって大原の地に根付きました。そしていま、声明は口伝によって受け継がれています。
だからこそ、常に歌い続ける...。
11月14日に迫った声明コンサートの紹介とともに日本の音楽の源流のひとつとなった声明の魅力を語っていただきました。

天台聲明の夕べ 11月14日(水) 開演18:30~
会場:京都府立文化芸術会館

多紀頴忍さん多紀頴忍さん

多紀頴忍さん 多紀頴忍さん

10月17日・24日放送 ゲスト:歌舞伎役者 高麗屋当代 松本幸四郎さん

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古典から復活狂言、 新作歌舞伎まで果敢に挑戦されている幸四郎さん。二枚目から実悪、色悪、女方まで幅広い役をこなす豊かな演技力はさすが。さらにテレビドラマや舞台などにも活躍の場を広げています。
今年、十代目松本幸四郎を襲名。父、長男それぞれが、九代目 松本幸四郎改め二代目松本白鸚に、四代目 松本金太郎改め八代目市川染五郎に親子孫三代での同時襲名が実現しました。

400年を超える歌舞伎の名門に生まれ、名跡を継いでいくことの重みや喜び。
芸道への覚悟。父や息子への思いなど、熱いテーマにおしゃべりは大いに盛上がりました。

松本幸四郎さん

松本幸四郎さん

10月3日・10日放送 ゲスト:高月観音の里民俗資料館 学芸員 佐々木悦也さん

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平安時代から生活に身近な現世利益・救済信仰の対象として崇められてきた観音様。観音様は、人々を救うために菩薩となったといいます。

滋賀県、特に湖北は交通の要衝として戦乱の地となったにもかかわらず、多くの貴重な観音像が現存しています。それは必死で守った民衆がいたからに他なりません。観音様への素朴な願いは、ゆるぎない信仰となって受け継がれました。

今も湖北では集落ごとに観音堂があり、それぞれ大切にお守りされています。今回は湖北の観音信仰についてお聞きしました。

また高月は滋賀の偉人の一人、雨森芳洲のふるさとでもあります。彼が大いに貢献した朝鮮通信使のお話も興味深いお話でした。

佐々木悦也さん