ご先祖は京都の深草に住んだ公家。
時の天皇の勅命によって、深草の竹を用いたうちわの生産を託されました。
それが小丸屋のうちわの始まり。
それからおよそ400年、うちわのみならず、扇子や舞台の小道具を通じ京都ならではの文化を支えてこられました。
小丸屋さんでは深草うちわをはじめ、舞妓さんや芸妓さんの名前を朱書きした花街でおなじみの京丸うちわ、舞台の小道具や舞扇のプロデュース、制作などを手掛けまておられます。
外国産のうちわが幅を利かせ、エアコンなどの普及でうちわ自体の存在が問われる中、日本の工芸として、文化として。
決して失くしたくないうちわの奥深さをお聞きしました。
令和初めての祇園祭。
この時季、番組では恒例となりました山鉾連合会理事長 岸本吉博さんにお越しいただき祭りの魅力と今年の見どころを語っていただきました。
絢爛豪華な祇園祭は町衆にとって年に一度の晴れ舞台。
自慢の山鉾を飾り立て、巡行に臨みます。
祭の始まりは、梅雨の時期に頻発する災害と疫病
人口が多い都の劣悪な衛生環境がもたらす疫病(えきびょう)は当時の人々は悪霊のせいだと考えました。
恐ろしい疫病から逃れるために疫病神を喜ばせよう。
だからより華やかに、賑やかに。
素朴な信仰はやがて観衆を意識した壮大な祭りへと進化しました。
町衆の思いを乗せた山鉾は変遷を繰り返しつつ、京都の街を堂々と巡行します。