2020年1月アーカイブ

1月22日・29日放送 ゲスト:京都宙音雅楽会 溝脇 操さん、生徒さん

  • 投稿日:

密やかに、美しく。哀しく、強く。不思議に響く和の調べ。
雅楽の音色は、現代人の心を癒す、やさしい力があると思いませんか。
日本の古典音楽である雅楽は、日本人の自然観によって形作られてきました。
それは自然と融合し、宇宙を内包し、五体と五感を包み込む...
たとえば3管と呼ばれる笙、篳篥、龍笛。
それぞれの音色が表現するものはまさに宇宙。

笙の音色は天から差し込む光を表すとされる天の音。
篳篥は、地に満ちる人の声。地の音。
そして龍笛は天と地の間、空を舞う龍を表す空の音。
この3つの音が奏でられ合わさることで壮大な宇宙が表現されるのです。
今回は京都宙音(そらのね)雅楽会から溝脇操さん、門下の御姉妹をお招きし雅楽の奥深さ、面白さをお聞きしました。なかなか音の出ない楽器に挑戦する米團治さんの姿がとても微笑ましく、楽しい雅な時間でした。

溝脇操さん

溝脇操さん

溝脇操さん

1月8日・15日放送 ゲスト:聖護院門跡門主 宮城泰年さん

  • 投稿日:

聖護院門跡。
寒中の托鉢修行、大峰修行、護摩修行など。
様々な修行のなかから真理を得るという修験道の日本最初の本山です。

一方で光格天皇の仮皇居となるなど、皇室との深いゆかりをもち、絢爛豪華な障壁画、瀟洒な書院など、門跡寺院らしい趣を今に伝えています。

厳しい修験道と、みやびやかな宮廷文化の二つの表情を併せ持つ聖護院門跡。
今回はその門主である宮城 泰年(みやぎ たいねん)大僧正をお迎えしました。

宮城門主は1931年、聖護院内の積善院で誕生。
龍谷大学文学部国文学科を卒業後、新聞社に勤務されました。
その後、聖護院に帰山。庶務部長、宗務総長、聖護院門跡執事長などを歴任し、2007年に門主となられました。

門主のたどってこられた道、修験道の厳しさ、
新しい年に向けてのお話をお聞きしました。

宮城泰年さん