ゲストは舞踏家、振付家、演出家として活躍する今貂子(いまてんこ)さんでした。
今さんは今貂子舞踏研究所代表で舞踏カンパニー 倚羅座主宰でもあります。
1980から94年、京都で設立された舞踏グループ白虎社(びゃっこしゃ)に参加、
1999年には舞踏ワークショップ開始し、翌2000年にワークショップを母体にした舞踏カンパニーを結成。
2014年にはカンパニーの名を、舞踏カンパニー倚羅座と改めました。
2020年には今貂子舞踏公演「金剛石-Diamond-」にて、令和2年度 第75回文化庁芸術祭優秀賞受賞。
舞踏として初入賞の快挙を果たされました。
新しい境地を拓いた今さんの舞踏の根源は日本の芸能の源流にみられる命を活性化させる力、「たまふり」だといいます。
アバンギャルドな舞踏の根底に息づく日本の魂とは。舞踏家と落語家の異色のコラボトークが展開されました。
2022年6月アーカイブ
6月1日、8日放送 彦根城博物館学芸史料課 学芸員 高木文恵さん、荒田雄市さん
彦根城は江戸時代、外様大名ににらみを利かせる役割を担って
徳川家譜代井伊家の居城となりました。
江戸時代の偉容をそのまま伝え、天守および付櫓、多聞櫓は国宝に指定されています。
15代藩主井伊直弼は幕府の大老として活躍し「日米修好通商条約」に調印。
日本の開国近代化への道を開きました。反対勢力を強引に退けた「安政の大獄」、
その反動で命を落とした「桜田門外の変」は幕府を揺るがす大事件でした。
直弼は上に13人もの兄がいたため、自らが藩主になるとは思いもよらず
表舞台に登場するまでは学問や茶の湯、能などを熱心に学んでいたといいます。
彦根城博物館には井伊家に伝わる美術工芸品や古文書などを中心に
貴重な品々が収蔵されています。
国宝彦根城の歴史や名だたる建築物、文化財、そして図らずも藩主となり、
歴史を動かす活躍を見せた井伊直弼の人となりについてお話いただきました。