庭園とは自然をモチーフにしたアート。
連綿と時を重ね、育まれていく景色。
そんな庭園には完成という概念がないといいます。
携わった庭師はずっと見守り、手を入れ、時がくれば次の庭師にバトンを渡す。
今回のゲストは庭師で京都芸術大学教授、植彌加藤造園 代表取締役社長 加藤友規(ともき)さんです。
植彌加藤造園は嘉永元年、1848年に初代加藤吉兵衛が南禅寺の御用達庭師を務めたのが始まりです。
以後代々造園業を営んできました。
国指定名勝庭園や京都の寺院庭園に加え、ホテルや商業施設、公園など、さまざまな庭園を手がけています。
加藤さんは1966年生まれ。
大学卒業後 家業を継ぐため植彌加藤造園株式会社に入社しました。
2005年に同社代表取締役社長に就任。
2013年、研究論文部門における日本造園学会賞、2018年には日本イコモス賞を受賞。
伝統的な日本庭園の育成管理の技術をもとに、庭師の魂を次の時代へ。
一生では足りない時間をかけて庭園という風景を育み守る庭師の仕事について
その哲学や美学を語っていただきます。
茶道流派の一つ表千家。
千利休を祖とする千家の家督を継いだ千家流茶道の本家です。
現在の家元は、千利休から数えて、15代目の猶有斎(ゆうゆうさい)千宗左(せんそうさ)。
代々の家元のなかでも四代家元江岑宗左(こうしんそうさ)は千利休の曾孫にあたり、
利休の茶の湯を継承する表千家不審菴(ふしんあん)の基礎を築き、千家茶道を確立しました。
今年はその江岑宗左(こうしんそうさ)の350回忌にあたり
「三千家のはじまり 江岑宗左と千家茶道の確立」
と題した特別展が表千家北山会館で開催されています。
今回は表千家北山会館より不審菴文庫統括次長・主席研究員、原田茂弘さんをお迎えし
表千家茶道の歴史と文化について語っていただきます。
「本日、米團治日和」11月の後半は桂米團治の弟子4名が総出演。
平成21年4月入門の桂團治郎、平成23年 7月入門の桂米輝、
平成24年 5月に入門した桂慶治郎、
そして現在内弟子修行中の桂米舞
米團治がオフィシャルに弟子たちと向き合う特別回です。
米朝一門、米團治一門への入門の動機は?
流した涙の数は?嬉しかったエピソードは?
この際だから語ってしまう師匠についてのあれこれ。
普段聞けない弟子同士の裏ばなし。
仲のよい一門の雰囲気そのままにお楽しみいただきます。
お弟子さんたちには落語への思いやこれからの決意など
真面目な話もしっかりと師匠にアピールしてもらいましょう。
疫神がもたらす疫病を鎮める社として信仰を集めた八坂神社。
祇園祭の歴史とともに疫病退散の社として長いときを歩んできました。
多くの伝説と歴史、独自の文化遺産を伝える八坂神社は
令和2年12月23日、本殿が国宝に、社殿・建築物26棟が重要文化財に指定されました。
コロナ禍によって延期されていた奉祝奉納行事が
いよいよこの11月に開催されることになりました。
米團治襲名の際にも深いご縁があった八坂神社。
このおめでたい行事に米團治が駆け付けないわけがありません。
11月5日に落語を奉納する運びとなりました。
著書に『京都でみつける骨董小もの』『京都の市で遊ぶ』、共著書に『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』など。
その他編書、共著書も多数。
今回は八坂神社権禰宜の仲林亨さんをお迎えし、
襲名当時のエピソードなど神社とのご縁を交えながら
国宝、重要文化財に指定された建造物はじめ神社の魅力に迫ります。