葵祭も終わっていよいよ京都に夏がやってきます。
古くは加茂の祭りと呼ばれていた祭りは
人々が神聖な葵を飾って祭りを行うことから葵祭と呼ばれるようになりました。
なぜ、人々はこの植物を神聖なものとみなしたのでしょうか。
「あおい」は文字で表すと「あふひ」。
この「ひ」とは生命力や神霊を指すといいます。
あおいは「ひ」にめぐり「あふ」、つまり神と出会うという意味になります。
神に会いたいと願うなら「葵」を飾って待て。
はるか昔、加茂の神は人々にそう告げたのです。
そして。降臨した神を祀ったのが上賀茂神社の始まりとされています。
人々は毎年葵を身につけて神に願い、感謝を捧げました。
そうして1400年もの時を刻んできました。
かつては当たり前のようにあった葵は今では少しずつ姿を消しつつあります。
この葵を守るプロジェクトがあります。葵を守り育て、祭りを支援することは日本の伝統文化と自然とともにあるという日本人の心を見つめ直すこと。
今回は一般財団法人 世界文化遺産 賀茂別雷神社 葵の森保全葵プロジェクトより
理事の高瀬川薫子(かおるこ)さんと
事務局次長・野町真之助さんをお迎えしました。
その活動についてじっくりと語っていただきます。