今回のゲストはピアニストの熊本マリさんです。
彼女は東京都出身、5歳でピアノに出会います。
10歳で家族と共にスペインへ移り住み、スペイン王立マドリード音楽院、
ジュリアード音楽院、英国王立音楽院にて学び、
数々のコンクールで優秀な成績を収めました。
1986年、英国ニューポート国際ピアノコンクールで入賞。
故・ダイアナ妃より賞を授与されました。
知られざる作曲家、フェデリコ・モンポウに魅せられた彼女は
1991年、ピアノ曲全集の録音を世界で初めて完成させました。
さらに1993年にはモンポウの伝記「ひそやかな音楽」を翻訳。
情熱のピアニストとしてその活躍は日本国内にとどまりません。
近年は、国際ピアノコンクールの審査員なども務め、テレビ、ラジオの出演、執筆活動など多才な活動で幅広いファンを獲得されています。
クラシック好きの米團治とどこまで話が盛り上がるのか、乞うご期待です。
2023年8月アーカイブ
8月2日、9日放送 特定非営利活動法人大文字保存会 理事長 長谷川英文さん
8月16日の夜。夏の終わりを告げるように 五山の送り火が灯ります。
その瞬間を人々は手を合わせて見守ります。
亡き人を送る炎は京都の夜空を焦がし、
そしてははかなく静かに消えてゆきます。
送り火はお盆の先祖供養の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びついたもので、
お盆に帰ってきた先祖の魂が各家で供養された後、あの世に帰る道しるべです。
残るのは先祖の霊を送ったあとの寂しさと安堵。
私たちは明日からはまた顔をあげ、新たな生活を始めます。
送り火は京都の人々の心に寄り添う行事なのです。
その炎は平安時代、あるいは室町時代から守られてきました。
先祖を送るために雨が降っても風が吹いてもなんとしても火を灯す。
火床を守り続ける人々の思いは確固たるものがあるでしょう。
今回も特定非営利活動法人大文字保存会 理事長長谷川英文さんに
改めて送り火についてじっくりとお話をお聞きしましょう。