今回のゲストは大蔵流狂言師 茂山七五三(しげやま しめ)さんです。
七五三さんは昭和22年、人間国宝 四世千作の次男として生まれました。
茂山家代々の慣わしどおり2歳頃から祖父の三世千作に師事。
兄の五世千作さんを支えることに徹し、大学卒業後は銀行員との二足の草鞋。
勤めているから狂言が下手だと言われないよう、人一倍稽古に励みました。
40歳で狂言一本でいくことを決意。
軽妙で確かな芸で千五郎家の狂言を引っ張ります。
1995年に2世七五三を襲名。
京都府文化奨励賞、京都府文化賞功労賞、京都市芸術文化協会賞など受賞多数。
このたびご自身も人間国宝に認定されました。
令和元年に急逝された五世千作さんに代わり、
茂山狂言をたくさんの人に愛されるものにしたいと決意も新たにされています。
人間国宝としての新たな思いや茂山千五郎家のお豆腐狂言の魅力について語っていただきます。
2023年10月アーカイブ
10月4日、11日放送 日本近世芸能研究者 京都市立芸術大学教授 常磐津太夫 竹内有一さん
今回のゲストは日本近世芸能研究者で京都市立芸術大学教授でもあり
そして常磐津太夫でもあられる竹内有一さんです。
竹内さんは長野市生まれ。
国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。
同大学音楽研究所、近世邦楽研究部門の研究員、
お茶の水女子大非常勤講師などを経て
現在は、京都市立芸術大学教授。
文化庁 文化審議会文化財分科会委員も務めておられます。
演奏者としては1986年より人間国宝今藤政太郎に長唄三味線の手ほどきを受け、
1991年常磐津清若太夫に入門。1994年に初舞台。
1995年には常磐津若音太夫を名取りました。
常磐津節の伝承者として演奏活動を行いながら近世邦楽について学術的調査と歴史的研究を精力的に進めておられます。
著書、論文も多数。
研究者でいて演奏者でもある。それはより深い探求の道なのでしょう。
研究と実践、双方の視点から伝統芸能の成り立ちや発展、その奥深さについて語っていただきましょう。