今回のゲストは書家の川尾朋子さんです。
川尾さんは6歳のころより書道を学び、国内外で様々な賞を受賞してきました。
2004年より祥洲氏に師事、書の奥深さにさらに惹かれることとなりました。
古典に向きあう日々の中で、代表作である「呼応」シリーズが生まれます。
これは点と点のあいだにある、空中での見えない筆の軌跡を三次元でとらえる試みです。
30歳を機に独立。その作品は新聞、テレビ等の各メディアや寺社、ファッション、インテリアなど、あらゆる媒体に登場しています。
KBSテレビのタイトルも手掛けていただいていますね。
近年は、自身が文字の一部となるHITOMOJIシリーズや、英語を縦書きにする二十一世紀連綿シリーズ等を発表し、ますます活躍の場が広がっています。
映像出演、さらにはミュージシャンやファッションブランドなどとのコラボレーションも積極的に取り組み、書の可能性を追求しておられます。
表現の枠をどこまでも広げる川尾さんに、書とは何か、その奥深さをお聞きします。
2023年11月アーカイブ
11月1日、8日放送 特定非営利活動法人 京都文化協会 青山峻丈さん
今回は特定非営利活動法人 京都文化協会から
青山峻丈さんをお迎えします。
日本が世界に誇る文化財は厳重に保管され
通常は見ることができないものがたくさんあります。
京都文化協会はそれらの保存、継承に大きな貢献をされています。
たとえばキャノンのデジタル技術や
京都の伝統工芸の技を駆使して高精細複製品を制作。
貴重なオリジナル作品をよりよい環境で保存、次代へ継承するとともに
展覧会などを通じて内外の多くの人に公開し、その素晴らしさにふれてもらう。
また作品研究に生かしていく、という「綴(つづり)プロジェクト」を
キャノンと共同で推進されています。
撮影、カラーマッチング、箔、表装、プリント。
高度な技術によって完成する複製品もまた世界に誇る文化です。
さらに京都の食文化の体験施設として錦市場内に「斗米庵」を開設。
文化財をそのままの姿で残すということ、文化を体験すること。
その価値、そして未来へどのように貢献するのか。
京都文化協会の活動について、青山さんにじっくりお話をお聞きしましょう。