2024年4月アーカイブ

4月17日、24日放送 華道家・写真家 池坊専宗さん

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今回のゲストは池坊専宗(せんしゅう)さんです。
華道家元池坊 次期家元池坊専好さんの長男として京都に生まれ、
高校を卒業したのち慶應大学理工学部に入学、その後東京大学法学部に入学、卒業という理系文系を横断する学歴の持ち主。

花を生けることは好きでも嫌いでもなかったという専宗さん。
それでも子どもの頃から長男である自分は生け花の未来を託される象徴であり希望なのだろうということを感じていたそうです。

池坊のいけばなに携わることに情熱を感じるようになったのは
大学を卒業してから出会った先生とのお稽古を通して。
自分の花を信じることができるようになったといいます。

華道家である専宗さんにはもうひとつ写真家という顔があります。
いけばなの記録として撮り始めた写真も彼にとっては花をいけることと同じ。
植物と向き合いその命のありようや、時間の流れ、花のある空気感など
彼が感じたものそのものです。

将来を担っていく専宗さんと米團治の対談、どうぞお楽しみください。

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4月3日、10日放送 芸妓 豆六さん

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今回のゲストは祇園甲部より芸妓の豆六さんをお迎えします。
祇園と言えば「都をどり」。京都に春を呼ぶ風物詩です。
明治5年に始まり今年は数えて150回目の開催です。

都をどりはもとは京都博覧会の余興的な催しとして始まりました。
天皇が東京へ向かい、火が消えたようになった京都の街を活気づけるために
京都博覧会が開催され、祇園の花街もその役割を担ったのです。
座敷舞として舞われていた京舞が「総踊り」の様式をとったのは画期的でした。
舞妓、芸妓が勢揃いするまさに祇園レビューが人々の心をとらえたのです。

都をどりの魅力は井上流ならではの格式ある舞。
京都の宮廷文化を取り入れたという華やかで優雅な晴れ舞台です。
舞い手のせりふは一切なく、仕草や所作による感情表現と、
歌詞と演奏が相まって観客は舞台に引き込まれます。

豆六さんは2017年に舞妓から衿替えし芸妓になられました。
対談では都をどりについて、さらに花街に暮らす芸妓さん、舞妓さんのこと。
米團治がたっぷりとお話をお聞きします。

豆六さん.jpg