今回のゲストは京都市上京区にあります廬山寺より執事長の町田享宣(まちだこうせん)さんをお迎えします。
廬山寺は平安時代に比叡山天台18世座主元三大師(がんざんだいし)良源(りょうげん)によって創建され、豊臣秀吉の時代に現在の地に移りました。
近年廬山寺と言えば紫式部の邸宅があったところとして知られています。
NHK大河ドラマ「光る君へ」が放送され、源氏物語への関心が再び高まっているいま注目のスポットです。
紫式部は実在の人物や場所をモデルに物語を創作していました。
そのため京都の街には物語と交錯する場所がたくさんあります。
廬山寺もそのひとつで、光源氏が空蝉と出会う場所、または光源氏が大切にした花散里が住まう地として登場します。
また源氏庭(げんじてい)に咲く桔梗は当時朝顔と呼ばれていました。
朝顔と言えば光源氏が愛した姫君の一人「朝顔の君」。
そのゆかりで植えられているそうです。
廬山寺の桔梗もそろそろ見ごろ。
お寺のこと、源氏物語のこと。
米團治の興味のままにおしゃべりを楽しんでいただきましょう。

今回のゲストは京都市京セラ美術館事業企画推進室ゼネラルマネージャーの高橋信也(たかはししんや)さんです。
高橋さんは1951年、京都生まれ。
アートショップの企画・マネージメントをはじめ美術誌の企画・編集など多岐に渡るアート事業を手がけ、またさまざまなアーティストとともに展示企画を行っていらっしゃいます。
2018年からは京都市京セラ美術館事業企画推進室ゼネラルマネージャーとして美術館の経営・組織運営などに携わってこられました。
その後コロナ禍をきっかけに、故郷であるここ京都でリニューアルした美術館のマネージメントに専念、人とアートをつなぐユニークな企画を推進されています。
今回30年来のパートナーである村上隆さんの国内で8年ぶり、東京以外では初めての大規模個展「村上隆(むらかみたかし) もののけ 京都」をプロデュースされました。
現在開催中のこの展覧会は出品されるおよそ170点のうち160点ほどが新作という高橋さんなくしては実現しなかった大注目の展覧会です。
「生まれ育った京都でお手伝いできるのが、とてもうれしい」と語っておられる高橋さんに京都のこと、アートのことなどを存分に語っていただきましょう。
