京都浪漫 悠久の物語

KBS京都テレビ
第1・2週 日曜日 21:00-21:55放送 (再放送 第3・4週 日曜日 21:00-21:55)

第144回 びわ湖疏水船で行く 春の旅~平安神宮・圓満院・近江神宮~

2024年4月14日 放送

今回は、びわ湖疏水船で行く春の旅を、京都を中心に観光ツアーを数多く企画・運営してきたプロのツアーガイドの案内でめぐる。

まず最初に訪れるのは、桜の名所として知られる平安神宮。境内に広がる神苑は、小川治兵衛の作庭による日本庭園で、四季折々に咲き誇る花々や優雅な橋殿「泰平閣」などが見どころ。神苑の一角に置かれた日本最古の電車の車両が伝える歴史を紐解き、平安神宮と琵琶湖疏水との繋がりも紹介する。
続いて訪れるのは、びわ湖疏水船の「三井寺乗下船場」のほど近くにある門跡寺院・圓満院。本尊である秘仏・金色不動明王像や「三井の名庭」と呼ばれる見事な庭園を堪能した後は、江戸時代のポップアート「大津絵」を集めた美術館で古人のユーモアに触れる。
最後に訪ねるのは、大化の改新で知られる中大兄皇子、のちの天智天皇を祀る近江神宮。天智天皇が百人一首の第一番の歌を詠んだことから、近江神宮は「かるたの聖地」と呼ばれており、かるたを題材にした漫画が人気を博したことから、若い世代の参拝客も多く訪れる。
疏水沿いの京都と滋賀の見どころをゆったりと旅する。

第143回 嵯峨嵐山桜紀行~写真家と巡る大覚寺界隈~

2024年4月7日 放送

風景・庭園・祭りなど「京文化」をテーマに四季の移ろいを撮影してきた写真家・中田昭さん。今回は、中田さんの案内で嵯峨嵐山界隈の桜の名所をめぐる。

まず最初に訪れるのは、明治時代はじめまで天皇又は皇族の方が門跡をつとめてきた旧嵯峨御所大本山大覚寺。境内にある大沢池は、中国の洞庭湖を模して造られたとされる日本最古の人口の庭池。1キロほどある周囲には春になると数百本の桜が彩り、訪れる人の目を楽しませてくれる。
次に訪れるのは、桜の宮とも称される車折神社。寒緋桜や河津桜など様々な桜がある中で、ひときわ有名なのが日本画家・冨田溪仙が奉納した「溪仙桜」。溪仙が桜を奉納した理由を紐解く。
続いて訪れるのは、昭和の大スター・大河内傳次郎が30年の歳月を費やして造り上げた大河内山荘庭園。広大な回遊式庭園の奥へ進むと展望台に到着する。目の前には、保津川渓谷を挟んで嵐山が迫り、桜に埋もれるように建つ天空の寺・大悲閣千光寺が望める。
プロの写真家ならではの目線を交え、嵯峨嵐山の桜の名所を紹介する。