第120回 谷崎潤一郎が愛した京都~神護寺・曼殊院門跡・石村亭・法然院~
2023年4月9日 放送
「細雪」や「春琴抄」などで知られる文豪・谷崎潤一郎。今回は、京都に暮らし京都を愛した文豪ゆかりの場所をめぐる。
まず最初に訪れるのは、右京区高尾にある神護寺。当時女性問題でマスコミに追いかけられていた谷崎が、静かに執筆出来るところを探し求めて辿り着いた寺。境内に建つ地蔵院に籠った谷崎は、抜群の環境で執筆に専念し、名作「春琴抄」を書き上げた。続いて向かうのは、左京区にある曼殊院門跡。「少将滋幹の母」を連載中だった谷崎は、物語の中に天台の教学を活かそうと考え足を運んだ場所。こちらには谷崎が寄贈した鐘があり、今も現役で活躍中だ。次に向うのは、谷崎が最も長く住んだ場所として知られる石村亭。通常非公開だが、特別にカメラが潜入し、谷崎の書斎や美しい庭園などを紹介。最後に谷崎潤一郎の墓のある法然院へ赴き、京都を愛した文豪・谷崎潤一郎の生涯に思いを馳せる。
取材先リスト
曼殊院門跡
京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
電話 075-781-5010
遺迹本山 高雄山 神護寺
京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
電話 075-861-1769
法然院
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
電話 075-771-2420
石村亭
京都府京都市左京区下鴨泉川町5
※非公開