第32回　源氏物語への誘い～紫式部ゆかりの寺院～

2019年7月14日 放送

今回は、海外からも高い評価を集める『源氏物語』への誘い。

1カ所目は、滋賀県大津市にある石山寺。こちらは紫式部が参籠し、「源氏物語」の構想を練った寺院として知られ、日本三塔の1つ・多宝塔と本堂が国宝に指定されている。2カ所目は、京都市上京区にある廬山寺。この寺院は、紫式部の邸宅跡と言われ、境内には、桔梗が美しい「源氏の庭」や、紫式部の歌碑が残る。番組では、京都先端科学大学の山本淳子教授の解説の下、廬山寺や石山寺の至宝を中心に紫式部とのつながりを探る。また、石山寺の国宝・多宝塔の内部を今回番組で特別に撮影、その貴重な映像をお届けする。更に、光源氏のおもかげを伝えると言われる国宝の阿弥陀如来坐像を求めて嵯峨の清凉寺や、源氏物語の賢木(さかき)の巻に、光源氏と六条御息所(みやすどころ)の別れの舞台として登場する野宮神社、紫式部供養塔や墓も訪れ、源氏物語誕生の時代背景や紫式部の面影を辿る。