第76回 京都・南山城の国宝~仏像ソムリエと訪ねる里山の3か寺
2021年6月13日 放送
今回は、京都府南部・南山城に伝わる国宝の数々を紹介する。
まず最初に訪れるのは、加茂にある浄瑠璃寺。1047年に創建された浄瑠璃寺には、当時流行した九体阿弥陀如来像が安置されている。九体の阿弥陀仏が堂内に並ぶのは、全国でも浄瑠璃寺しかなく、九体すべて国宝に指定されている。さらに日本一の美女と讃えられる吉祥天女像も仏像ファンの人気を集めている。色白で優美な姿はいつまだも心に残る美しさだ。
次に訪ねるのは、京田辺市にある大御堂観音寺。こちらの国宝は木心乾漆造のため、生身の肌かと見まごうばかりにしっとりとつやがあるのが特徴。手が届くほどの距離から見上げる神々しい姿に胸を打たれる。
最後に訪ねるのは、木津川市山城町にある蟹満寺。こちらの国宝は、高さ2.4メートル、重さ2トンの金胴製の釈迦如来坐像。このサイズの金胴仏は、全国に数例しか残っていないという大変貴重なもの。
のどかな田園風景を楽しみながら美しい国宝の数々を仏像ソムリエの案内でめぐる。
取材先リスト
浄瑠璃寺
京都府木津川市加茂町西小
0774-76-2390
大御堂観音寺
京都府京田辺市普賢寺下大門13
0774-62-0668
蟹満寺
木津川市山城町綺田浜36
電話 0774-86-2577
浄瑠璃寺門前 あ志び乃店
京都府木津川市加茂町西小札場56
0774-76-2791