第94回 渡月橋で春を想う~法輪寺から宝厳院、世界遺産・天龍寺へ~
2022年3月13日 放送
春の嵐山の風物詩「十三まいり」は、数え年13歳に成長した子どもたちが智恵と福徳を授かるために虚空蔵菩薩をお参りする伝統行事。今回は、「十三まいり」の歴史を紐解くとともに、風光明媚な嵐山を散策する。
まず最初に向かうのは、「十三まいり」で有名な嵐山の法輪寺。「十三まいり」の期間中は、本尊・虚空蔵菩薩をお参りするため毎年多くの人で賑わう。寺に伝わる絵図を使って、平安時代から続く「十三まいり」の風習を住職自ら絵解きで紹介する。「十三まいり」で絶対に守らなければならないしきたりとは?
次に訪れるのは、法輪寺のほど近くにある天龍寺の塔頭寺院、宝厳院。明治の文豪・夏目漱石の日記にも登場する宝厳院は、桜や紅葉が楽しめる庭園「獅子吼の庭」が有名だ。庭を散策した後は、漱石が目にすることが出来なかった新たな文化財も紹介する。
宝厳院の美に触れた後は、世界遺産・臨済宗天龍寺派大本山天龍寺へ足を延ばす。後醍醐天皇が祀られている多宝殿で桜舞い散る春を感じ、特別名勝・曹源池庭園で夢窓国師の言葉に思いを馳せる。
さらに癒しスポット福田美術館にも立ち寄り、景勝地・嵐山の見どころを紹介する。
取材先リスト
臨済宗天龍寺派大本山 天龍寺
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
電話 075-881-1235
大本山天龍寺塔頭 宝厳院
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
電話 075-861-0091
法輪寺
京都市西京区嵐山虚空蔵山町
電話 075-862-0013
福田美術館
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
電話 075-863-0606