「阪神電車・後編」(西宮~元町)
阪神電鉄リポート第2弾。今回は西宮から元町(神戸)までを取り上げます。
大阪~神戸間はJR・阪急と競合しますが、
阪神の最大の魅力は自社車両以外にも
乗り入れている近鉄や山陽車両にも遭遇できる楽しさです。
では西宮から神戸に向けて進んでいきましょう。
①次の「香櫨園」は明治末期から大正にかけてここには遊園地がありました。
大阪の商人だった香野さんと櫨山さんが造成したので、一文字づつとって香櫨園と名付けられ
のちに高級住宅地として発展します。
駅は夙川の真上に建っており、一帯は関西屈指の桜の名所となっています。
駅近くにある「大谷記念美術館」では近代美術画コレクションを公開しており、
和風邸宅と庭園の美しさも評判です。
② 特急停車駅の「芦屋」。
駅前には 高級洋菓子やベーカリーショップが数多く並び、
中でもアンリ・シャルパンティエ本店はひときわ目立っています。
③「魚崎」は六甲アイランドとを結ぶ六甲ライナーとの接続駅。
ここには谷崎潤一郎が7年間住んでいた邸宅跡があり、
ここであの名作「細雪」も執筆されました。
(土日のみ開館で入館料は無料)
また菊正宗・桜正宗・浜福鶴など灘の酒蔵が立ち並び、
それぞれの記念館めぐりもおすすめです。
④大震災から27年。大きくリニューアルされた神戸の大ターミナル「神戸三宮」。
駅前のそごうは阪急に変わり、阪急百貨店の下に阪神電車のホームがあります。
そして駅周辺は高層ホテルや阪急高架下に誕生した飲食街「EKIZO」など
続々と新しい姿が出現しています。
次の「元町」で阪神本線は終了。
ここから先は神戸高速・山陽電鉄経由で「姫路」まで線路がつながっていきます。
ただ残念ながら大阪~三宮間では阪神は駅数も多いため、JR新快速は21分に対し、
阪神の直通特急は32分と11分も時間差がついてしまいます。
しかしながら歴史も古く、沿線の見所も多いので
機会あればぜひ一度ゆっくり乗ってみてください。