近江八幡・五箇荘と並んで 近江商人を多く輩出してきた日野町。
蒲生氏郷の城下町として栄え、
町民たちは天秤棒に地元産品をたくさん載せて全国へ行商を行いました。
<近江日野商人館>
日野商人の歴史がわかる施設で、
大きな財を成した山中兵右衛門の旧豪邸が一般公開されています。
商人屋敷は表は質素にして、裏は奥座敷や庭など豪華なしつらえというのが特徴。
館内では主たる行商品だった日野椀、万病感応丸や、
道中具・ハイカラな江戸からの持ち帰り品などに出会うこともできます。
行商範囲は東海道~関東~東北まで及んだといいます。
入館料300円。
<守貞>
商人街道に建つ大きな商人屋敷をリノベーションして3年前にオープンした複合店舗。
広い敷地には そば・カフェ・ギャラリー・宿・ショップが並びます。
ここは名古屋に本店のある 蕎麦屋「守貞」の2号店として開業。
「石挽き蕎麦・守貞」は土間を生かしたクラシカルなつくり。
赤い毛氈の桟敷窓もあります。
蕎麦はつやつやの二八細打ち麺。カツオの効いた濃い目のダシによく合います。〈900円〉
大正ロマン風の「カフェ」では、パスタやキッシュのランチやアフターヌーンティセットが。
また蔵を改装したギャラリーでは「昭和の家電展」をやってました。
そして一度泊まりたいのが一棟貸しの「旅籠:守貞別邸 千鳥」。
離れや茶室・蔵を改造した広い各部屋を独り占めできます。
夕食は近江牛もついた蕎麦懐石。風呂は檜と五右衛門風呂。
これで1泊2食:一人3万円はお得かも。
また開業から124年目を迎える近江鉄道・日野駅もぜひ。
3年前に改装しましたが その面影はしっかり残り、一見の価値があります。
日野町へは 車では名神竜王ICから25分です。