琵琶湖線「草津」と関西本線「柘植(つげ)」とを結ぶ約37kmの草津線。
出発地の草津は滋賀県で一番乗降客の多い駅です。
この草津線では、今でも113系が主力としてがんばります。
もともと初代・新快速として活躍し、来年還暦を迎えるベテラン車両です。
基本は線内折り返しですが、朝夕は京都発で草津線に入る列車も運行されます。
そこで登場するのが、かつては新快速シティライナーとして活躍した117系です。
まっすぐな線形が続く草津線は、最高時速も95kmまで許可されます。
単線のローカル線とはいえ、朝夕は8両連結で運転され通勤通学客でかなり混雑するんです。
2つ目の駅「石部」。東海道51番目の宿場町で、
その面影は安藤広重の浮世絵にある茶屋を再現した「田楽茶屋」に残っていました。
ここでは地元の自然薯と野菜かきあげがついた「自然薯とろろめし」が大人気なんです。
また明治5年創業の竹内酒造には銘酒・香の泉を始め、
僕の大好きなゆず酒やアドベリー酒もあります。
「甲西」は湖南市の中心駅。
こちらでのおすすめは地元で大人気の「みくりやうどん」の
ジャンボなえび天とエビフライが載ったカレーうどんです。
また創業200年を越える「北島酒造」の<御代栄>もファンが多い銘酒です。
杣川橋梁を渡ると甲賀市に入って「貴生川」。
ここでは近江鉄道・信楽高原鉄道と接続しており、まさに草津線の中間拠点となっています。
「甲賀」には駅から無料送迎バスで10分のところに<甲賀の里・忍術村>があり、
からくり屋敷やいろんな忍者体験ができます。
終点「柘植」は三重県伊賀市になります。
この駅で関西本線 木津・亀山方面乗り換えです。
かつては急行列車が草津線経由で名古屋や伊勢とを結んでいましたが、
今は亀山・木津方面に1両の気動車が静かに走るだけです。
東海道本線と同じ年1890年に誕生した歴史深い草津線。
まもなく終焉を迎える113系・117系が走る貴重な路線でもあり、
明治の鉄道遺産も数多く残っています。ぜひ一度 ご乗車下さい。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#61「JR草津線 ~絶滅危惧種の車両が元気に走る~」
滋賀で最も乗降客の多い駅・草津と三重県の柘植を結ぶ約37kmの路線。ここでは終焉も間近い113系や117系の国鉄形電車が、元気に走っています。沿線風景やグルメ情報も織り交ぜながら、その雄姿を追います。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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