岐阜県第二の都市・大垣と薄墨桜で有名な「樽見」の34,5kmを結ぶ樽見鉄道。
始発の大垣は「水の都」と呼ばれ、街の中心にある大垣城は
関ケ原の合戦で石田三成が本拠にしたところで、
春は大垣公園から水門川の散策道にかけて見事な桜が咲き誇ります。
JRとの共同使用駅・大垣を1両のワンマン列車が出発。
「東大垣」を過ぎてすぐに木曽三川のひとつの揖斐川を渡ります。
全長321m・6連のトラス橋は、
かつて御殿場線で使用されていた明治創建の重厚な橋梁です。
しばらくすると、両サイドに広がる柿畑の光景が壮観。
このあたり瑞穂市は富有柿の発祥の地であり、また まくわうりの名産地でもあります。
ユニークな駅名は「モレラ岐阜」。
モレラは紡績工場跡にできた商業施設で、240のテナントが入り、
週末は多くの利用客で賑わいます。
「本巣」は樽見鉄道の本社や車両基地もある拠点駅。
2006年までは「住友大阪セメント」への専用線も敷かれていましたが、
いまはその広い構内の線路を使った運転体験会が人気を集めています。
「谷汲口」はホームに覆いかぶさる桜が見事で、
昭和の名車オアフ502もボロボロになりながらも静態保存されています。
この駅から谷汲山華厳寺へはバスで10分。
ここは798年に創建された天台宗の名刹で、
西国33番霊場の満願道場としても知られています。
「日当」と書いて(ひなた)と読む駅も、
鉄橋とホームに咲き誇る桜が鉄ファンの人気撮影スポットになっています。
そして終点「樽見」には樹齢1500年・高さ16m・長さ27mの1本の巨大桜があります。
満開時は薄いピンクでも、散り際には薄墨のような色になることから
淡墨桜(うすずみざくら)と名付けられました
始発・大垣から 34kmを走り抜ける約1時間の旅。
桜の季節は臨時増発で多くの花見客をさばきます。
今年の桜は3月末から4月初めが見ごろになりそうです。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#69 「樽見鉄道(大垣~樽見) ~桜の下を走り抜ける西美濃の3セク鉄道~」
普段はのどかなローカル鉄道ながら、沿線に桜スポットがたくさんあるため 春は花見客でにぎわう樽見鉄道。その美しい光景と沿線の見どころスポットを網羅しました。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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