神戸電鉄は神戸市内から六甲山地に分け入るため、全線のうち勾配部分が8割以上で、
50パーミルを超える急勾配も多数ある山岳路線なんです。
神鉄の始発駅「新開地」から「鈴蘭台」までの約8kmの間に、
なんと標高278mまで一気にかけ登ります。
15分ほどで「鈴蘭台」到着。
ここは車両基地もある神鉄最大の中間拠点基地。
住宅地が広がり駅の中に北区役所も入っています。
「鈴蘭台」で有馬・三田方面の路線と別れ、ここから粟生線に入り、
神戸市北区から西区、そして三木市に広がるニュータウン沿いに電車は進んでいきます。
三木と言えば金物のまち、山田錦の生産量日本一、
またゴルフ場も市内に25ケ所と西日本一を誇ります。
また2008年に廃線となった三木鉄道も忘れられません。
旧駅舎周りはしっかり保存され、懐かしい写真や資料が展示されています。
かつての線路跡は遊歩道に生まれ変わっていました。
「小野」は全国の70%のシェアをもつ「播州そろばん」の産地。
関西最大の遊具広場「ひまわりの丘公園」や、白雲谷温泉「ゆぴか」、
そして「おの恋ホルモン焼きそば」などが有名です。
鈴蘭台から約50分で終点・粟生。ヨーロッパ風の明るい3社共同駅舎ですが、
周辺には何もありません。
この駅でJR加古川線と北条鉄道と接続します。
ではこの粟生線が なぜ超赤字路線になったのか考えてみましょう。
①まずは沿線ニュータウンの住民の高齢化による人口の減少。
②山岳路線で運賃が高く、急行がなく各駅停車しかないこと。
③起点が三宮ではなく新開地というのが不便。
④ゆえにマイカーで 地下鉄の西神中央に出る人も多い。
⑤そして決定打は神姫バスが、三木市内から三宮までの直行バスを出してること。
バスの方が乗り替えなしに三宮まで早く、安く行ける。これが主な要因のようです。
本社の決算は黒字なのに、この粟生線だけが超赤字。
いまだに改善の手立てがみえてきません。
ぜひ乗ってみていいアイデアあれば教えて下さい。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#72 「神戸電鉄・粟生線 (鈴蘭台ー粟生) ~黒字鉄道の超赤字路線~」
長年に渡って赤字が続き、廃線の危機に見舞われている神鉄・粟生線。神戸の北区・西区から三木・小野に伸びる路線は、乗客がピーク時の半分以下になっています。なぜこんなピンチに陥ったのか。その理由を探るとともに、沿線の魅力も探ります。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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