民営化して5年が経った大阪メトロ(正式には大阪市高速電気軌道)。
今回取り上げる中央線は長田~コスモスクエアの18kmを結んでいますが、
近鉄けいはんな線との直通運転により生駒・学研奈良登美ケ丘方面ともつながり、
他の7路線すべてと接続しているんです。
また2025年開催予定の大阪・関西万博では会場とを結ぶ唯一の鉄道路線となり、
地下鉄ながら高架区間が多いのも特徴です。
高架区間は西に向けてビジネス街「阿波座」を出たあたりから始まります。
阪神高速16号大阪港線の上りと下りの道路はさまれながら走って「九条」に到着。
ここは地下鉄の駅は地上にあるのに、
接続する阪神なんば線のホームは逆に地下にあるという面白い構図。
またこの「九条」には、万博を見据えて京阪中之島線も延伸してくる予定です。
高さ200mを誇る大阪ベイタワーが見えてきたら「弁天町」。
ここで大阪環状線と接続します。
そしてここの駅は横を走る阪神高速と同じ高さにあるため、
地下鉄の駅としては西日本でもっとも地上から高い場所にある駅となります。
「朝潮橋」を過ぎ阪神高速・天保山JCの下をくぐり、海が見えてきたら「大阪港」。
ここには高さ112mまで上がる大観覧車や、
海遊館には620種・3万点の海の生物がおり、
巨大水槽ではジンベエザメが悠々と泳いでいます。
「大阪港」を出ると全長2,4kmの道路併用の咲州海底TNに突入し、
終点「コスモスクエア」ではニュートラム・南港ポートタウン線が
住之江公園までを無人運転で結びます。
またこの駅のある人工島・咲州には、高さ256mを誇る大阪府咲州庁舎を始め、
インテックス大阪、ATCなどが立ち並びます。
また海側の海浜緑地の向こうに大阪・関西万博会場となる夢洲が見えますが、
まだ建物などはほとんど見えません。
電車は今は終点なのでこの先で折り返しますが、
2025年には万博会場までこのままトンネルでつながる予定です。
この中央線に昨年7月デビューしたのが30000A系。
今後万博輸送の主力車両となりグリーンを中心に
ドット柄をちりばめたデザインが印象的です。
そして最新車両は今年6月25日にデビューしたばかりの400系。
現在はまだ1編成しかなく、運行ダイヤ非公開のため出会えればラッキーです。
宇宙船のようなフォルムに八角形の斬新な顔が特徴。
車内は座席の背もたれを高くして座り心地をよくし、つり広告を
廃止し、USBポートも用意されています。
さらに4号車だけはクロスシートで、
左右一席づつゆったりと座席が設けられているのも特徴です。
今後400系は順次増備され、万博までには23編成が揃う予定です。
そして万博開催時にはこの中央線の線路を、
ひょっとしたら奈良発の近鉄特急も走っているかもと想像すると
たまらなくワクワクしてきます。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#75「大阪メトロ中央線の高架区間(阿波座~コスモスクエア)
大阪市内を東西に走る中央線は、大阪メトロのほかの7路線すべてと接続。
高架区間も多く、2025年の大阪・関西万博では唯一の鉄道アクセス路線となっています。近鉄けいはんな線とも相互直通運転を行っているので、生駒・学研奈良登美ヶ丘ともつながっています。高架区間の沿線風景とともに万博に向けての新車両もご紹介します。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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