四国最大の街・松山に伊予鉄道が開業したのは明治21年。
日本の私鉄では2番目に古い歴史を誇ります。
今回は「いよてつ」の路線の中から、市内を1周(7,3km)する路面電車に乗車してみました。
始発駅「松山市駅」からお城のお濠沿いを進むと、
昭和4年完成の愛媛県庁本庁舎が堂々たる姿を現わします。
次の「大街道」は市内きっての繁華街。
ここから全長500mの広いアーケードが広がり、
北側に500mほど歩くと松山城へのロープウェイ乗り場に到着します。
城山の8合目まではロープウェイで3分、リフトは6分。
美しい松山城は標高132mの勝山山頂に本丸、山麓に二の丸・三の丸を構えます。
「上一万」で乗り換え「道後温泉」へ。
開業時の趣を再現した駅舎にはスターバックスも入居。
その横には人気の坊ちゃん列車の姿もありますが、
現在運転手不足のため3月19日まで運休中となっています。
道後温泉本館は明治27年完成の木造3層建てですが、現在保存工事中。
裏口から入って入浴は可能ですが、今年の夏には工事も終わり改装オープンの予定です。
では再び内回りの環状電車の旅を続けます。
「平和通り1丁目」からは、路面区間から単線の専用軌道に入り、
建物の間をすり抜けて走ります。
いま市内線を走る中で一番古い50形は製造から60~70年が経過しますが、
今なお元気に走っています。
2000形は京都市電から譲渡された車両で、狭軌用に改造されました。
そして2017年から登場した5000形は、市内線の最新車両となる超低床車です。
このあと車両基地のある「古町(こまち)」を過ぎて、
繁華街からは少し離れた位置にあるのが「JR松山駅前」。
三角屋根に旧字体と昭和感満載のJR松山駅も、いま高架化工事の真っ最中で、
2024年度中に駅前広場や駅舎は大きく生まれ変わる予定です。
このあと再びターミナルの「松山市駅」に戻ります。
桜の咲くころ、いで湯と城と文学の街は最高の季節を迎えます。
そんな時にぜひこの路面電車を活用してみてください。
この春、瀬戸内の鮮魚や鯛めし・じゃこ天に舌鼓を打ち、桜咲く松山城に登り、
道後のいで湯にゆっくりつかって、正岡子規や高浜虚子の足跡をたどる・・・。
そんな時、松山城を取り囲むように走る「いよてつ」市内線をぜひ活用してみてください。
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#84 伊予鉄道(松山市内一周の路面電車) ~いで湯と城と 文学の街をめぐる~