前回は近鉄のドル箱路線・奈良線の大阪難波~生駒までを取り上げましたが、
今回の100回記念号は 奈良線後編で生駒~近鉄奈良間の12,5kmを取り上げます。
「生駒」はけいはんな線・生駒線・生駒ケーブル線と接続する奈良線の中間拠点。
ここを出て「東生駒」を過ぎると、次は「富雄」。
ここは近年ラーメン激戦区になってますが、中でも行列必至なのが「みつ葉」。
実にクリーミーな泡系・鶏白湯スープにモッチリ麺がしっかりしりと絡みます。
「学園前」は快速急行も停車する沿線屈指の住宅地。
駅の南口には幼稚園から小・中・高・大学までが集まる帝塚山学園がひろがります。
また駅からは奈良屈指の邸宅街がつづき、周辺には東洋の古美術を集めた大和文華館や、
元近鉄会長・佐伯勇氏のお屋敷だった松伯美術館もあり、
奈良の芦屋ともいうべき景観を保っています。
「菖蒲池」は2004年まで78年間にわたって親しまれたあやめ池遊園地や、
OSK日本歌劇団の円形劇場もありました。
跡地は今や近大付属小学校や瀟洒な低層マンションが立ち並んでいます。
「大和西大寺」は奈良線・京都線・橿原線の3線が乗り入れ、
まるで大蛇の行進のように線路が交差しています。
ホーム2階のエキナカ「タイムズプレイス西大寺」の屋外展望デッキからは
複雑な線路配置や行き交う電車たちをゆっくり眺めることができます。
ここを出ると世界遺産・平城宮跡の中を電車が堂々と走り抜けていきます。
朱雀門や大極殿横を電車が走るシーンは最高のシャッターチャンスです。
「新大宮」は奈良市役所の最寄駅。
いまは2つの大型ホテル・コンベンションセンター・NHKなどが集まり、
まさに副都心化しています。
このあと地下にもぐり、終点「近鉄奈良」に到着。
大阪難波から快速急行で36分です。
そしてこの奈良線では、近鉄で24年ぶりの新しい普通車両となる8Aや、
一日1往復だけ走る「観光特急あおによし」にも出会うこともできます。
大阪への通勤通学、奈良エリアへの観光と2つの顔をもち、
運転頻度も高く、いろんな車両に出会える近鉄奈良線。
前回ご紹介した枚岡~石切間で広がる大阪平野の絶景とともに
ぜひ一度この近鉄一のドル箱路線にご乗車ください。
鉄アナ・羽川英樹の出発進行 #100「近鉄奈良線・後編(生駒~近鉄奈良)は↓からご覧ください!