今回は神奈川県の湘南エリアを走る 国内では珍しい懸垂式の「湘南モノレール」です。
一般にモノレールといえば
東京や大阪モノレールなど「跨座式」が主流で、
東京・大阪をはじめ6社が採用。
一方 今回紹介する「懸垂式」は、
今では湘南と千葉都市モノレールの2社だけという貴重な存在になっています。
湘南モノレールは大船~湘南江の島の6,6kmを結んでいます。
始発・大船ではJR線とも接続。
1線2面の湘南モノレール・大船駅では
3両編成の5000系が7分30秒おきに運行され、
丘の上に鎮座する大船観音に見送られながら出発していきます。
このモノレール発車時の加速からしてすごいんです。
そしてすぐに大きく左に右にカーブ。
これは懸垂式モノレールならではのスリル。
そして道路の真上、走行中の車の真上を駆け抜けます。
道中 アップダウンもけっこうあり、トンネルも2つ通過しますが、
ひとつめの鎌倉山トンネルへ最高時速75kmで進入していく姿は迫力満点。
トンネルを抜けると人気の高級住宅地の西鎌倉へ。
おしゃれなお店や邸宅街がひろがります。
このあと2つ目のトンネルをくぐると、終点「湘南江の島駅」。
大船から途中6駅に停車して、わずか14分での到着です。
ホームが駅舎の5階にあるので、改札を出ると屋上テラスにつながります。
ここからは江の島の海が一望。この日は無理でしたが、
晴れていれば富士山も一望できます。
すぐそばには人気の江の電 江ノ島駅もあり、こちらは藤沢と鎌倉を結んでいます。
そして一番びっくりするのは、
竜宮城をイメージしたユニークな小田急 片瀬・江ノ島駅。
そうこの湘南は JR東海道線・横須賀線をはじめ、
湘南モノレール・江ノ電・小田急などいろんな列車に遭遇できる
鉄のワンダーランドなんです。
さてこの湘南モノレールは三菱サフェージュ式という懸垂タイプですが、
メリットとしては騒音が少ない、遠心力でカーブでも速度をキープ、
景観をそこなわない、積雪に強いなどがあげられます。
一方デメリットは、横揺れがある、耐久年数が短い、
維持費が高くつくなどでしょうか。
今や国内では2社だけが採用する貴重な懸垂式モノレール。
急勾配に急カーブにトンネルをまるでジェットコースターのように駆け抜けます。
鎌倉・江の島観光のおりにぜひ開業55周年を迎えた湘南モノレールにご乗車下さい。
そして魅力いっぱいの湘南・江の島エリアのみどころは来週しっかり紹介します。
鉄アナ・羽川英樹の出発進行
#102「湘南モノレール(大船ー湘南江の島)~貴重な懸垂式がウラ鎌倉を駆け抜ける~」は↓からご覧ください。