今回は、北大路魯山人ゆかりの名店として知られる京丹波町の鮎茶屋「角屋」から番組をお届けします。
夏は鮎会席、冬はぼたん鍋と、四季折々に地元の食材をふんだんに使った料理を提供する「角屋」。地産地消へのこだわりは、単に訪れる人々を満足させるためだけでなく、丹波地域そのものを元気にしていくという強い想いに根ざしています。
旧和知町時代から受け継がれてきた栗や黒豆等の農産物、清廉な水が作り上げる米、そして、丹波の大自然が育んだ鮎や猪肉の味わいは、まさにここでしか出会うことのできない「地域の宝」!これらの「宝」をどう活かし、丹波地域を、そして京都を元気にしていくのか。農業、商業の垣根を超えて、熱く語り合います。
京都には地域毎に様々な特産品があります。こうした「地域の宝」を、農商工が連携して魅力ある商品として広く発信していくことが、今後の地域活性化の大きな柱となるのでは!?テーブルを囲み、語り合う出演陣。
鮎茶屋「角屋」(京丹波町本庄 JA山陰線「和知駅」前 0771-84-0009)
今回紹介するメイン食材は、栗と米。高級ブランドとして全国的にも名高い「丹波くり」ですが、中でも和知で採れるものは最高級品として知られ、昔から「和知栗」の名で親しまれてきました。そして、米は角屋で使われている南丹市美山町産のコシヒカリにスポットを当てました。
大粒のブランド栗を作るための一番重要な作業は、実は年末から春前までに行われています。栗の木の姿を整え、いい実がつくよう、枝を整理する「剪定作業」。その極意を梅原さんに伺いました。
山が迫り、一級河川由良川が流れるという和知の気候風土。また、より大粒の実がなる木を選んで、接ぎ木苗を育て、長い歳月をかけてブランド栗を生み出してきた先人達の智恵。和知の栗はまさに、そうした地域の歴史・文化が詰まった「宝」であり、その生産アップに貢献することが、地域を元気にすることにもつながる~と梅原さんは、考えています。
福井県との県境近くに位置する南丹市美山町鶴ヶ岡地区。川勝さんは長年、ここで、おいしいと評判のコシヒカリを生産しています。米の良し悪しを決めるのは、「水、土、天候」。美山では、原生林や国定公園を水源とする山水を使ってお米が生産されるため、ミネラル分豊富なおいしいお米ができるのだとか。
鶴が岡地区も過疎化高齢化で、いかにして集落を守るのかが大きな課題となっています。おいしくて付加価値の高い米を作ることで、地元の農地を守ることができ、ひいてはそれが集落を守ることにもつながる。川勝さんのお米には、そんな熱い想いが詰まっています。
今回は、丹波自慢の米と栗、そして栗同様、「和知黒」として全国的にもファンの多い黒豆も使って、料理を作って頂きました。
ぼたん鍋というと、通常は赤みそを使いますが、角屋では研究を重ねた末、白みその鍋を考案。ここでしか味わえない鍋を提供することで、各地からお客さんに来て頂き、丹波の素晴らしさを体感してもらいたいと考えています。
<京都・食への誘い>
道の駅 和(なごみ) (京丹波町坂原上モジリ11 国道27号沿い 0771-84-1008)
京丹波町の特産品を見て、味わって、買うことのできるおススメスポット!
毎朝、地元の農家のみなさんが、採れたて新鮮な野菜や果物、きれいな花などを、出荷。入口付近の棚にずらりと並べられています。店内でも、和知黒や地元のお米、はたけしめじ、小豆などの農産物が販売されているほか、黒豆の豆腐や味噌、地酒を使った漬物などここでしか買えないものがいっぱいです!ぜひお立ち寄り下さい!