今回は、京都市中京区にある「大人の隠れ家」的イタリアン、「リノ」から番組をお届けします。

京都で複数の飲食店を展開する会社で出会った岩井さんと堤さん。サービスと料理、共に受け持つ仕事は違いましたが、互いを認め合い、共に高みを目指そうと、一緒に店を構えたのが3年前。今では、経営面を岩井さんが、そして厨房を堤さんが担当し、日々、研鑽を重ねつつ、「リノ」ファンを着実に増やしています。

唯一無二の絆が、新しい可能性を開くのは、農業の世界も同じ。法人化することで、経営と営農に分かれてそれぞれが、専門分野で磨きをかける、あるいは、家族みんなで協力する中で、より魅力的な農業を実践していく等、今回は、「絆の力で新しい可能性を開いた」農業の現場を紹介しながら、京都が誇る自慢の農産物を「リノ」ならではの一皿に仕上げて頂きます。

語り合う出演陣

一足す一を三にも四にもしていく!絆の力があればこそ見えてくる新たな可能性について、語り合う出演陣。


リノ

今回の番組の舞台となった「リノ」(京都市中京区上妙覚寺町230番地2 秋山法衣ビル1階 075-746-6469)

岩井さん

サービスと経営、豊富なワインの知識で店を支える代表の岩井さん。お客さんが、我が家のようにくつろぎながら、趣向を凝らせた料理を存分に楽しめるよう、細やかな心配りをしています。

堤シェフ

6年前に「ソル・レオーネカップ」初代ベスト・イタリアンシェフを受賞した堤シェフ。本場イタリアでは、シチリア等魚介豊富な地域で修行を重ねたこともあり、海の幸を活かしたレシピは絶品!

ミルクファームすぎやま

京丹波町下山地区にある(株)ミルクファームすぎやま。牛たちが自由に動けるフリーストール形式の牛舎で、のびのびと健康的に牛を育て、毎日3トン以上もの生乳を出荷しています。

杉山さん

祖父がたった1頭の牛から始めた牧場を、3代目として切り盛りする杉山さん。亡き父の教えをしっかりと受け継ぎ、常に1頭ごとの健康状態をしっかりチェック。安全でおいしい「京丹波ならではのミルク」づくりの技に磨きをかけています。

兄妹の絆

杉山さんの妹の牧さんは、10年間、北海道で乳製品加工を学んだ後、Uターン。5年前から(株)ミルクファームすぎやまの加工部門を担い、新鮮な生乳から「こだわりのモッツアレラチーズ」を製造しています。「リノ」をはじめ、多くのレストランが愛用しているほか、道の駅や直売所でも販売中。兄妹の絆で、京丹波産ミルクの新たな魅力を発信しています。

京丹後市

広大な国営農地で様々な農業が営まれる京丹後市。国や京都府の支援を受けて農業技術を学び、新規就農者として入植する人が増えています。

髙橋さん

九条ねぎをはじめ、常に10品目以上の農産物を生産する髙橋さんも新規就農で入植したひとり。中国ハルビン市の出身で、奥さんのお母さんが日本人だったことから、20年前に来日し、日本国籍を取得。長年建設業界に勤めていましたが、子供の頃、実家で行っていたような農業をもう一度やりたいと、一念発起して農家に転身。まだ3年目ながら、11ヘクタールの土地で、見事な野菜を生産しています。

安那さん

ご主人の夢を笑顔で応援。今ではよき仕事仲間にもなっている奥さんの安那(あんな)さん(写真中央)。3人の子供たちも、配達や袋詰めを手伝ってくれるそうで、農業をはじめてより家族の絆が深まったと感じています。家族の力で、これからもより規模を拡大し、夢のある農業を実践していきたいと考えています。

モッツアレラチーズ

(株)ミルクファームすぎやまで製造されたモッツアレラチーズをリノ・テイストで味わえる逸品。水牛とは違うあっさりとした味わい、それでいてミルク感たっぷりで、いくつでも食べられそうな程!