現在は難波と極楽橋を結ぶ南海高野線。
難波を出て堺東・河内長野から橋本までは通勤路線です。
しかし橋本~極楽橋間は急勾配・急カーブが続き、全国でも有数の山岳路線となっています。
ゆえに橋本~極楽橋間は通常の21m車両が走行できず、
特急も含めすべての車両が17mサイズの「ズームカー」が活躍します。
JR和歌山線とも接続する橋本駅を出ると、2つ目の駅が難読駅の「学文路(かむろ)」。
受験シーズンになると、
菅原道真を祀る学文路天満宮で祈祷をうけた入場券5枚セットが大人気となります。
富有柿の名産地としても知られる「九度山」。
かつて真田幸村も住んだ地で、真田文様の派手な駅舎が目をひき、
ホームにある「おむすびスタンド・くど」の、かまどで炊いたおにぎりが評判を呼んでいます。
「高野下」の駅舎は大正時代築のレトロな建物。ここがいまホテルになってるんです。
<NIPPONIAホテル・高野山参詣鉄道>は客室は2部屋だけですが、
鉄ちゃんが喜ぶ仕様になっています。
ただ周りにお店は何もありませんのでご注意下さい。
「高野下」を出ると、ここからはまさに急勾配・急カーブの連続。
50パーミルの勾配を制限速度33km/hでゆっくりと登っていきます。
下古沢・上古沢・紀伊細川を過ぎると、次は噂の秘境駅「紀伊神谷」に到着。
1日の平均利用客数わずか9人。
かつては集落もあったようですが、今は周りには何もありません。
橋本から約20km走って終点・極楽橋に到着です。
天井画が目を引く駅でケーブルに乗り換え、5分で標高867mにある高野山駅に到着します。
弘法大師が開いた高野山には117のお寺がありますが、
真言宗総本山・金剛峯寺と壇上伽藍は必見。弘法大師が眠る荘厳な奥の院にもぜひどうぞ。
高野山へはなんばと極楽橋を1時間半で結ぶ<特急こうや>と、
橋本~極楽橋を結ぶワイドな窓と展望デッキ付きの<観光列車・天空>がおすすめ。
ぜひ日本有数の山岳路線で、秋の景色を堪能してみてください。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#59「南海高野線(橋本~極楽橋)~こうや花鉄道で世界遺産・高野山へ~」
今回取り上げた高野線の橋本以降は急カーブ・急勾配で、日本有数の山岳路線となってます。この区間を走る車長17mのズームカーの活躍、噂の秘境駅、鉄ちゃん垂涎のホテルなどとともに、世界遺産・高野山の魅力もたっぷりとお伝えします。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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