大阪南部の貝塚市内を走る水間鉄道は、
南海本線と接続する「貝塚」と「水間観音」を結ぶ5,5KMの郊外電車。
水間観音への参拝客輸送と、貝塚内陸部の通勤通学の足を支えており、
まもなく開業100周年を迎えるという歴史ある鉄道なんです。
しかし不動産投資の失敗などもあり、
2006年からはなんとあの外食チェーンの「グルメ杵屋」がバトンを受け継ぎました。
車両はすべて旧東急電鉄のものを改造したもので、
地元では「すいてつ」と呼ばれ、日中は30分間隔の運転です。
終点・水間観音まで16分で到着。
駅舎は中央が塔婆風になった独特のつくりで、
近畿の駅100選にも選ばれ、登録有形文化財にもなっています。
またホームには多くの苔玉がぶら下がっており「苔玉の駅」として売り出しています。
そしてこの駅の1番線の横にある「待合室」が大人気なんです。
なんと水間鉄道は昨年YouTubeで、PRドラマ「アワーホーム」を作ってしまいました。
駅カフェのマスターには松平健さんが扮し、
地元ボランティアも参加して、1話15分で6話制作しました。
この待合室はそのメインの舞台となった場所で、撮影風景の写真も数多く展示されています。
制作費はクラウドファンディングで1130万円を集めたといいます。
そして駅から歩いて10分ほどのところにあるのが「水間寺」。
行基が建立した天台宗の古刹で、厄除けのお寺として有名です。
市の指定有形文化財である三重の塔や、
縁結びの愛染堂には歌舞伎や人形浄瑠璃で有名な「お夏清十郎の墓」も見逃せません。
さらに駅からバスで10分ほど行くと、静かな山間に佇む奥水間温泉があります。
天然ナトリウムを豊富に含む露天風呂からは、四季折々の自然を満喫することができます。
いま水間鉄道ではいろんな企画サービスを行っています。
車両基地を使っての100mの運転体験(1万2千円)。
そして10日間、オリジナルヘッドマークを掲示してくれるサービス(1万円)も
人気を集めています。
アイデアを駆使して赤字経営を乗りきろうとする水間鉄道。
春の訪れを感じながら、のんびりと乗ってみませんか。
羽川さんのYouTubeも併せてお楽しみください!
#68「水間鉄道(貝塚~水間観音) ~うどん屋さんが経営する郊外電車~」
大阪南部の貝塚市を走る水間鉄道。南海と接続する「貝塚」と「水間観音」の5,5kmを結ぶ郊外電車です。ここは2006年から外食大手の「グルメ杵屋」が経営を担っています。うどん屋さんが経営する鉄道とは どんなものか?終点・水間観音には何があるのか・・・。
YouTubeで「羽川英樹」と検索するとすぐ見つかります。
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