大都市近郊区間では、
どのルートをとろうとも最安運賃で計算するというルールがあるんです。
今回は大回り旅のビギナーにもおすすめの「びわ湖1周大回りルート」を体験。
まずは「山科」~「大津」の一駅190円のキップを買います。
これで大きく時計回りをするため湖西線に乗車します。
来月開業50周年を迎える湖西線は全線高架で眺めがよく、高速運行が楽しめます。
「蓬莱」を過ぎたあたりからは右にびわ湖、左に比良山系の山々がグッーと迫ってきます。
「近江今津」からはこれまでの12両から一気に4両になって、
のどかな田園風景を眺めながら琵琶湖のてっぺんで北陸本線と接続する「近江塩津」へ。
ここで間違わずに乗り換えて下さい。
隣のホームに停車している琵琶湖線周りの新快速・姫路行きに。
ただし接続時間が4分間しかありません。
あまりにも接続が良すぎてトイレに行く時間もないのです。
こちらは「米原」で12両に増結され、「彦根」「近江八幡」などを経て、
「守山」「草津」「石山」などベッドタウンとして成長した
各市の発展ぶりをしっかり感じ取れます。
結局本来なら一駅4分で行けるところを46駅・163km
トータル2時間43分の旅を楽しむことができ、
湖西・湖北・湖東・湖南の地域色のちがいも身をもって感じることができました。
この大回り旅のルールは大都市近郊区間内であること、
一筆書きで回って路線を重複しないこと、途中下車しないこと、
当日中に実行することとなります。
もし車内改札があれば「大周り」している旨を告げ、
そのルート図(地図)も見せるとスムーズです。
また今後ぜひ挑戦したいのは「大阪」~「福島」(大阪環状線)の一駅切符で、
大阪・京都・滋賀・三重・奈良・和歌山の5府県を乗り継ぐロングラン大回り旅です。
そのルートは、大阪から京都線・琵琶湖線・草津線・関西本線・大和路線
・万葉まほろば線・和歌山線・阪和線・環状線外回りと乗り継ぎ、
福島で降りるという壮大な大回り。
この場合、大阪を9時30分発の新快速に乗ると、福島に戻ってくるのが18時11分。
普段なら一駅2分の区間を8時間41分かけて乗っていても、運賃は一駅分の140円でOK。
でも、こんなん好きやないとできませんねえ。