きょうJR湖西線は開業50周年を迎えました。
1974年(昭和49年)に山科~近江塩津間(74.1km)で開業した湖西線。
そのルーツは昭和44年まで浜大津~近江今津を走っていた江若鉄道にあります。
もともと近江と若狭を結ぶ計画があったのですが、資金難で断念。
今はその夢をJRが受け継ぎ湖西線の新快速が敦賀までを結んでいます。
本来の起点は山科ですが、今回は滋賀県に入った「大津京」からご案内。
12両編成の新快速・敦賀行、次は延暦寺の門前町として栄えた「比叡山坂本」に停車。
独特の穴太衆積みの石垣、紅葉の名所・日吉大社、
創業300年を誇る鶴喜そばにも立ち寄りたいところです。
「堅田」は湖西の中心地で、琵琶湖大橋で対岸と結ばれます。
「蓬莱」あたりからは左に1000m級の比良山系が現れ、
右にはびわ湖がきれいに見え始めます。
湖西線は全線のため130キロの高速運転が可能で、車窓からの景色も抜群なんです。
「近江舞子」は夏は水泳客でにぎわい、
私も子供の頃、親と一緒に江若鉄道でよく泳ぎに来たもんです。
ただ冬は比良おろしが吹きつけ、運転取りやめになることもままあります。
「北小松」を過ぎると高島市に入り、ガリバー像がそびえる「近江高島」、
儒学者:中江藤樹を産んだ「安曇川」。高島市役所の最寄り駅「新旭」に停車していきます。
「近江今津」はかつての江若鉄道の終点でもあり、湖西線の重要拠点。
ここで12両編成のうち後ろ8両が切り離されて、
4両での運転になりますのでご注意下さい。
「マキノ」には2,4kmにわたり500本が植えられたメタセコイヤ並木や、
1kmに渡る美しい渚をもつ「マキノサニービーチ」にも多くのレジャー客が訪れます。
のどかな湖北の風景の中を抜けて滋賀県最北端の「近江塩津」に。
京都から約50分で到着です。
姫路から敦賀まで5府県をまたぐ新快速は全国でも貴重な存在。
全線高架で踏切がないため高速運転が可能で、眺望も抜群。
ここを1時間に1本湖西線周りの新快速と、
一日25往復もの特急サンダーバードが走り抜けていきます。
私はここで降りましたが、乗った新快速はこのあと敦賀まで元気に走っていきます。