2015年5月24日(日)放送の内容
今回は、梅小路公園のすぐ近くにある名店「とんかつ一番」を舞台に番組をお届けします。
戦後まだ洋食が普及する前から、とんかつの専門店として木屋町に店を構え、修業を積んだ弟子たちが全国各地に「のれん分け」の「とんかつ一番」をオープン。その本家本元の味を唯一引き継ぐ名店として、半世紀以上も通い詰めるファンがいる程。昭和の香り漂う店内で、多くの弟子の人たちやお客さんとの「つながりの大切さ」について、お話を伺います。
また、農業の生産現場からのリポートは、舞鶴市の西北端、西方寺地区で頑張る若手農業者達の絆と新しい夢について、京丹後市久美浜町川上地区で、この春立ち上がったばかりの農業法人のチャレンジにスポットを当てます。
「とんかつ一番」店内にて。奥さんの井村里美さんと。
今回の番組の舞台となった「とんかつ一番」(京都市下京区黒門通木津屋橋上る 075-371-0722)
店の中・外とも昭和のレトロな雰囲気が魅力
今回取り上げたのは、舞鶴市の西方寺地区で生産されているブランド品「めでたまご」と、日本穀物検定協会の食味ランキングで4年連続、通算12回目の「特A」を受賞した平成26年産丹後こしひかり
舞鶴市の西方寺地区は、標高が高い山間地にあり、昭和20年代頃から、各農家で鶏が飼われてきました。その伝統を今も受け継ぐ霜尾農場では、平飼い鶏舎で元気な鶏達が育ち、おいしくて健康な玉子が生産されています。地元特産・万願寺甘とうの赤く熟したものと地元でとれた白いお米(飼料米)を食べて育つので、紅白の餌の色から「めでたまご」と命名されたとか。
地域を上げてUターン、Iターンに力を入れてきたこともあり、西方寺地区には、若手農家が多い。その絆が新しい夢を育んでいます。若手のリーダー的存在の霜尾さん(右)と、その後輩であり幼馴染でもある泉さん
京丹後市久美浜町金谷地区は、戦後の時代から、大手の種苗会社と協力して、野菜の種の採取を生業としてきました。独特な技術を必要とする種の採取。長年の経験と知恵を活かしこの春に立ち上がった農業法人「シーズ金太郎」でも、種の生産を会社の一番の事業として取り組んでいます。
地域の田畑を守り、ふるさとの景観や文化を守ることも農業法人の大きな仕事のひとつ!と、シーズ金太郎では、高齢化で農作業が出来なくなった農家のために、田植えや稲刈りなどの作業の受託も行っています。
「とんかつ一番」の名物料理、特製大とんかつ。今回は特別に、舞鶴の「めでたまご」と、丹後こしひかりを使って頂きました!
とんかつ以外にも、ハンバーグやオムライスなど、洋食メニューが豊富な「とんかつ一番」。「めでたまご」を使ってプレーンオムレツも作って頂きました!