2016年12月25日(日)放送の内容
今回は、JA全農京都が、昨年の11月に京都タカシマヤ3階にオープンした「みのる食堂」を舞台に番組をお届けします。
農業生産者の想いを消費者に届け、食や農業の未来について考えてもらう場にと、JA全農が全国各地に直営店舗を展開する「みのりみのるプロジェクト」。現在、食堂やカフェなど7店舗で国内産にこだわった食材で料理を提供しています。
京都では京都タカシマヤ3階に「みのりカフェ」も設けられていて、「みのる食堂」同様、「京産京消」をテーマに、府内産の農畜産物がふんだんに用いられ、生産現場の情報なども紹介されています。
農協改革が進む中、そもそも全農が果たしている役割とは何なのか、食の安全や豊かな国土を守るために、いま、本当に求められている ことは何なのか、「みのる食堂」で、様々な想いが込められた料理を味わいながら、考えていきます。
肥料や農業資材の供給など、農家を側面からサポートするのがJA全農の一番の仕事。それがなぜ直営店の展開に踏み切ったのか。JA全農京都の宅間本部長をゲストに迎え、「みのりみのるプロジェクト」の狙いと、京都で目指す食と農業の未来について語り合いました。
JA全農京都「みのる食堂」(京都市下京区 京都タカシマヤ3階 075-279-2902)
同じ3階に「みのりカフェ」も開設。府内産の果物や野菜を使ったドリンク、府内産の牛乳や玉子を使った軽食やスイーツも味わえます。
「京産京消」をテーマに構成されている「みのる食堂」のメニュー。年間を通して、コシヒカリや野菜類は丹後のものが多く使われているのだそう。写真は、京都の食材がふんだんに用いられている「みのる膳」(税込1728円)
地元の直売所などを通して、「みのる食堂」に野菜を出したことがあるという砂井さん。丹後には国が切り開いた国営農地がたくさんあり、砂井さんも20年前、峰山の国営農地に入植。ちりめん業に変わる新しい産業として、野菜の生産を~との想いで、今では後進や新規就農者の指導にも力を入れています。
冬場は積雪のため、仕事がなくなる農家を経済的に支えようと国や京都府、JAが一体となって丹後地域でのビニールハウス拡充に力を入れてきました。10年余り前に建てられた砂井さんのハウスでは、ブランドの京みず菜が栽培されていて、経営の安定化におおいに役立っているそうです。
与謝野町で九条ねぎを栽培する井上さんも、地元の直売所を通して「みのる食堂」に野菜を提供したひとり。4年前にサラリーマンから農家に転身。JAや地元の先輩農家、多くの人の支えがあったからこそ、自信を持って新しい道を歩むことができたのだとか。
百貨店に集まる世界中のブランド品と肩を並べて、自分の作った九条ねぎが、お客さんの口に入ることに、大きなやりがいを感じているという井上さん。将来は自身も産直レストランを経営したいと夢を語って下さいました。
今回は、砂井さんの京みず菜、井上さんの九条ねぎを使って「みのる食堂」で季節の膳を作って頂きました。