今回は、十条油小路にあるラーメン店「金の豚」から、番組をお届けします。
コンビニで働いていたところを、スカウトされてラーメンの道に入ったという店主の寺田さん。先輩達の技を盗み見て覚えるうちに27年の歳月が流れ、今年の春から自身の店として経営に携わるように。
「同じ材料を使っても、その日の気温や湿度で、なかなか同じスープに仕上げるのは難しい、その奥の深さがラーメンの魅力」と語るように、常に五感を際立たせ、素材と向き合って「こだわりの一杯」を生み出しています。
そんな「金の豚」に、今回番組が持ち込んだのは、京都が誇るブランド豚と、今や首都圏でも大人気の九条ねぎ。最高級の農畜産物を作りだすため、寺田さん同様、五感を駆使して日々の仕事に取り組む生産者の姿を紹介しつつ、大変ながらも魅力あふれる「ものづくりの仕事」の妙味を、語り合います。
五感を働かせ、自身で考え習い覚えた技こそが最高の味わいを創り出す!ものづくりの醍醐味を、語り合う出演陣。
金の豚(京都市南区十条油小路下ル西側 075-671-7999)
先輩の技を見て覚え、試行錯誤の末に「こだわりの一杯」に辿りついたという寺田さん。自慢の豚骨醤油のスープとともに、みそラーメン用のみそにもこだわりを持っています。
京都府では、柔らかで香りのよい肉質の豚を生み出すため長年、交配や飼育法の研究を重ねてきました。今では「京都ポーク」の名称で知られています。
お父さんの代から70年以上続く養豚場で、500頭の豚を育てている仲本さん。1頭1頭の健康状態を常に把握し、適切に管理するため、五感を働かせ、豚達の様子をチェックすることが何より大切なのだとか。
仲本さんのこだわりは、餌としておいしいパンやクッキーをたっぷり与えること。きめ細かで甘味のある肉質に仕上がるのだそう。
九条ねぎの生産量アップに力を入れるJA京都やましろでは、2年前に、大型の調整包装施設をオープン。生産者の出荷の手間を省くことで、栽培面積を拡大し、東京・築地市場など新たな販路も開拓しています。
調整包装施設のオープンを機に、若手生産者の育成にも力を入れていこうと、3年前には九条ねぎ部会が誕生。畑中さんも2年間部会長のもとで勉強し、昨年から本格的に栽培に取り組んでいます。
マルチを使った露地栽培が、この地域の九条ねぎの特徴。常にねぎの色・つやの状態を確認しながら、土づくりを調整し、最高品質のねぎを生産しています。
今回は、番組が持ち込んだ食材と、金の豚自慢のスープとをあわせて、極上の一杯を作って頂きました。