今回は、千本丸太町東入る「京の惣菜 あだち」から番組をお届けします。
戦後まもない時代から、西陣千本の人々に愛され続けてきた「あだちのおばんざい」。4代目として厨房に立つ中川邦亮さんは、伝統の味を守りつつも、今の時代、これからの時代にあった「新しいおばんざい」づくりにも挑戦していきたいと意欲を燃やしています。
そんな「あだち」に、今回番組が持ち込んだのは、京都が誇る伝統食材、「賀茂なす」と「伏見とうがらし」。今やブランド農産物として、全国的にも名高いこれらの野菜も、生産現場では、日々、農家のみなさんが、智恵や工夫をこらし新しい栽培法を工夫しているのだとか。
真の伝統は、日々の智恵の積み重ね、そして、その智恵を生み出す若い力があってこそ紡がれるもの。料理と農業、両方の世界に共通するテーマを、熱く語り合います。
伝統の味は日々の挑戦の中から生み出されるもの。「おばんざい」と伝統野菜に共通するテーマについて語り合う出演陣
京の惣菜 あだち(京都市上京区千本丸太町東入る 075-841-4156)
受け継がれてきた味に自分ならではの「新しさ」を加えるべく日々、厨房で奮闘する中川さん。
賀茂なすのブランド産地の一つである亀岡では、他産地と違ってハウスではなく露地栽培が主流。露地ならではのメリットもあれば苦労する点もあるのだとか。
8年前から賀茂なす栽培に取り組む井内さん。大きな実にするために毎日のように枝や葉を整え、水管理や肥料のききなど、様々な所に気を配りながら育てています。
京野菜の中でも歴史が古いもののひとつといわれる伏見とうがらし。南丹市園部町もブランド産地になっています。一級品はまっすぐで見事な色つや!
5年前、奥さんの実家で農業を始めた堤さん。伝統的な栽培法もふまえた上で、土づくりなどに独自の工夫も加えています。
この春からは、堤さんの息子さんも、本格的に農業に取組んでいます。種苗会社と連携して、新しい品種のミニトマトづくりを行うなど、親子二人三脚で、新たな園部ブランドを作出し、地域を元気にしたいと考えています。
生産者が日々、工夫をこらして育て上げた賀茂なすと伏見とうがらしで、懐かしくも新しい味わいの「あだち流おばんざい」を作って頂きました!