今回は、下京区富小路四条下ル「焼とり家 笑い屋」から番組をお届けします。

開業から20年余り。京都の焼き鳥専門店の中では古株でありながら、常に斬新でユニークな一皿を提供し続ける「笑い屋」。店主(大将)の松村さんは、ホテルレストランの料理人から転身して、この道一筋!自分だけにしかできない「焼き鳥」を求め、20年を経た今も精進する毎日だそう。

大の野菜好きとのことで、野菜のメニューも豊富。「鶏肉も野菜も工業製品と違い、ひとつとして同じものがない。それだけに自分自身の眼で確かめながら仕入れ、素材の状態に合わせて調理を工夫する」というのが信条。店名そのままに、笑いの絶えない店内で味わえる一期一会の料理。

そんな「笑い屋」に、今回番組が持ち込んだのは、九条ねぎと伏見とうがらし。いずれも、ブランド京野菜を代表する逸品!しかも、生産者が日々、野菜の顔色を見ながら世話を重ね、育て上げたという自慢の品物です。毎日、対象と実直に向き合う中でこそ発揮される価値について、料理人の立場から、また、生産者の立場から、大いに語り合います。

KBS京都のスタジオから

料理も野菜の栽培も「ものづくり」。愚直なまでの努力の積み重ねがあってこそ、「本当に光るもの」が生み出せる!互いの立場から、語り合う出演陣。


焼とり家 笑い屋

焼とり家 笑い屋(京都市下京区富小路四条下ル 075-351-8994)

松村さん

ホテルシェフ時代は中華の厨房で腕をふるった松村さん。食材への火の入れ方には、特にその経験が活かされています。

九条ねぎと伏見とうがらし

今回のテーマ食材、九条ねぎと伏見とうがらし。

松崎さん

九条ねぎと京みず菜のブランド産地として知られる南丹市八木町神吉地区で、2年前から本格的に農業に取り組む松崎さん。家は代々農家で、子どもの頃から就農することを決めていたものの、社会勉強のため、6年間、会社勤めも経験されたとか。

水の管理と土づくり

九条ねぎ栽培で特に気を配っているのは、水の管理と土づくり。毎日、ねぎの色つやに気を配りながら、ねぎが何を求めているのか声を聞くつもりで、世話をしているそう。

大ベテランの谷口さん

伏見とうがらしの栽培歴は20年。大ベテランの谷口さん。現在はJA京都八木支店青とう部会で部会長も務めています。部会では様々な研修を行い、生産者の技術向上に努めています。

大ベテランの谷口さん

6月から11月まで、収穫期間が長い伏見とうがらし。真夏は特に水管理が重要で、こちらも日々、とうがらしの葉や実の色つやの状態を見ながら、水や土の管理を行い、ブランドに恥じないものづくりに努めています。

胸身を使った塩だれ炒め

今回は、松崎さんの九条ねぎ、谷口さんの伏見とうがらしを使って、焼き鳥を作って頂いた他、大将自慢の炒め物も2皿、仕上げて頂きました!(写真は、胸身を使った塩だれ炒め)