今回は、地元はもとより、仕事で遠方から来られた人をも虜にし、次々と常連客にしてしまうお好み焼・鉄板焼の名店「吉野」から番組をお届けします。
創業から48年、変わらぬ味と店主の笑顔で、人の輪を育み続けてきた「吉野」。一見、わかりにくい路地奥にありながら、人波も楽しげな笑い声も絶えることがありません。そんな「吉野」に今回番組が持ち込んだのは、八幡市産の「小松菜」と「九条ねぎ」。いずれも、10年程前から、生産量が急拡大し、品質も粒ぞろいで、市場でも高い評価を得ています。
実は、八幡市内では若手農家が集まって10年程前に「八幡市野菜の会」を結成。互いに切磋琢磨しながら「ふるさと八幡を農業で盛り上げよう」と頑張っています。「人の輪」があればこそ、様々な可能性が広がる!どんな仕事でも共通する絆の大切さについて、楽しく語り合います。
「吉野」の名物といえば、使いこまれた鉄板と、その奥でお客を迎えてくれる吉野さんの笑顔。時には脱線しながらも、「人の輪」がもたらす輝きについて、語り合う出演陣。
お好み焼「吉野」(京都市東山区大和大路塩小路下ル東路地奥 075-551-2026)
今回紹介するメイン食材は、八幡市産の小松菜と九条ねぎ。この10年で「八幡を代表する特産品」に急成長!
八幡市産の小松菜の袋。以前は、各家の農家が、それぞれ別々に束ねて出荷していたそうですが、共通の袋を作って出荷しようというのが、「八幡市野菜の会」ができたきっかけだったとか。
現在、野菜の会の会長を務める東川さん。同じ袋を使うようになったことで、会員全員が、同じ品質同じ規格の小松菜を生産するために集まって勉強するようになり、その結果、野菜の品質そのものも、大幅に向上することになったとか。市場でも高く評価され、会としても「小松菜生産を通してふるさと八幡をおおいに盛り上げたい」と考えています。
10年程前から、生産が急拡大している八幡市産の九条ねぎ。以前は田んぼだった所に、玉ねぎ用のマルチを活用して大量生産を始めました。マルチを使うことで、雑草除けになり、保湿性が高いために定植時にしっかり水を入れておけばあとは収穫するだけ...という省力化により、大規模生産が可能に。しかも、除草剤などもまく必要がないので、安全安心な九条ねぎを生産できます。
マルチを使った九条ねぎの生産を思いつき、普及させたのが古里さん。自身の農園で、アルバイトやパートを雇用して九条ねぎの大規模栽培に取り組んでいます。それだけでなく、後進の育成にも努め、何人もの九条ねぎ生産者を育て上げてきました。「八幡市野菜の会」にも所属し、有志5人と八幡市産九条ねぎを「京はちまん葱」としてPRしていこうと、JAと連携して独自の出荷箱を作成し、さらなる販売促進に力を入れています。
3月13日。八幡市野菜の会の総会が開かれました。市長や京都府の関係者なども多数出席。若手生産者による会の活動への期待の高さがうかがえました。
総会でせっかくメンバーが揃うからと、この日、会で生産する小松菜とほうれん草の「目合わせ会」も開かれました。「目合わせ会」では、会に所属する生産者がそれぞれ出荷用の袋に入れた野菜を持ち込み、互いに見比べあって、施肥の状況や管理具合などを厳しくチェックします。背広姿でも、農業への熱い想いが伝わる?ワンシーン。
今回は、九条ねぎは、ねぎ焼きに、そして小松菜は鉄板焼きにして頂きました。「吉野」の濃厚なタレとからみあって、格別な味わいに!