JA京都 夏ずきん 畑さん(亀岡市)
丹波の黒豆を枝豆用に改良して作られたブランド農産物「紫ずきん」。9月頃からの出荷になるため、ビールのおいしい夏場にとれる極早生の品種を作ろうと、新たに生み出されたのが「夏ずきん」です。 今年は、例年より少し早く8月に入るとすぐ出荷が始まりました。 昔からおいしい豆の産地として知られる亀岡市の馬路地区。会社を定年退職してから、本格的に父親の跡を継いで農業を始めた畑さん。代々作りつづけてきた馬路大納言小豆と共に、力を入れているのが「紫ずきん」や「夏ずきん」の生産です。よりよい豆づくりのために行っている最大の「工夫」が、「土寄せ」作業。苗を定植してから収穫までに何度も株元に土をかぶせていくことで、根の張がよくなり、大粒でおいしい豆が育つのだとか。
JA京都中央 京都茄子 山本さん(向日市)
JA京都中央管内で生産され、関西各地に出荷されている「京都茄子」。乙訓エリアや大原野が主産地となっています。中でも向日市の寺戸は、昔から高品質な茄子が育つことで有名。山本さんもお父さんの後を継ぎ、茄子農家として活躍。すでに20年のキャリアを誇るベテランです。 茄子は、主枝の数を4~6本に絞って、小枝や葉を剪定しながら全体の姿を整える作業が何より重要。主枝の数を何本にするか、剪定をどのようにするのかは、生産者それぞれが「工夫」を凝らすポイントです。栽培歴20年のベテラン、山本さんも、毎年の様に仕立て方を変えて、茄子の出来具合を研究し、よりよいものを生み出すための「工夫」を重ねています。
今回は、京都市下京区七条新千本西に、去年5月にオープンした「ラッキー餃子センター」を舞台に番組をお届けします。
一風変わった店名と共に、この店を特徴づけているのが、すべてのテーブルに据えられた鉄板。お好み焼き屋かと思うその仕様には、「餃子はもちろん、様々な料理をアツアツで食べてもらいたい」との店側の想いが込められています。鉄板を置くという一工夫はもちろん、餃子や焼きそばなど馴染み深いメニューにも、素材の合わせ方や調味料の使い方を一工夫。それによって、「単なる中華料理店」とは違う「新たな価値」を生み出しています。
農業の現場においても、生産者それぞれの「一工夫」によって、農産物に「新たな価値」を生み出すチャレンジが日々、続いています。今回は、そんな「一工夫」が詰まった京都府内産野菜の中から、「京都茄子」と「夏ずきん」を紹介しながら、工夫が生み出す可能性、価値について考えます。
ちょっとした「工夫」が、これまでにない「新たな価値の創造」につながる!その楽しさや可能性について語り合う出演陣。
続きを読む
JA京都 伏見とうがらし 大江さん(京都市)
4年前に、京北の農家さんから休耕田となっていた土地を借りて、ブランド野菜である「伏見とうがらし」づくりをスタートした大江さん。休耕田だったため、やせてしまった土を毎年、有機肥料で少しずつ改良し、今ではベテラン顔負けの色・つや・味わいの伏見とうがらしを出荷しています。大江さんの決断に初めはとまどったという奥さんも、京北に暮らす人達と出逢って、その温かさに心打たれ、今では、収穫や選別作業などを手伝うように。
JA京都中央 山本さん(京都市)
多くの料理人が熱い視線を送る大原産の野菜。10年前に整備された「里の駅 大原」には、農産物の直売所のほか、加工施設やレストランも併設されています。10年前に脱サラして大原に移り住み、直売所出荷を中心に農産物を生産している山本さん。人生を変えることになった一番の理由は、大原の素晴らしい自然と、そこに住む人々との出逢いだったそう。直売所で消費者や料理人と直接話をする中で、安全安心にこだわった農産物を生産しようと、そばがらや有機肥料でしっかりと土づくり!自然の力だけで「うまみの濃い」野菜を生み出しています。