今回は、京都市下京区七条新千本西に、去年5月にオープンした「ラッキー餃子センター」を舞台に番組をお届けします。

一風変わった店名と共に、この店を特徴づけているのが、すべてのテーブルに据えられた鉄板。お好み焼き屋かと思うその仕様には、「餃子はもちろん、様々な料理をアツアツで食べてもらいたい」との店側の想いが込められています。鉄板を置くという一工夫はもちろん、餃子や焼きそばなど馴染み深いメニューにも、素材の合わせ方や調味料の使い方を一工夫。それによって、「単なる中華料理店」とは違う「新たな価値」を生み出しています。

農業の現場においても、生産者それぞれの「一工夫」によって、農産物に「新たな価値」を生み出すチャレンジが日々、続いています。今回は、そんな「一工夫」が詰まった京都府内産野菜の中から、「京都茄子」と「夏ずきん」を紹介しながら、工夫が生み出す可能性、価値について考えます。

語り合う出演陣

ちょっとした「工夫」が、これまでにない「新たな価値の創造」につながる!その楽しさや可能性について語り合う出演陣。


ラッキー餃子センター

今回の番組の舞台となった「ラッキー餃子センター」(京都市下京区七条新千本西 北側 075-874-3092)

餃子一面の世界

各テーブルに据えられた鉄板が、この店の大きな特徴。餃子や料理の皿などを並べることで、いつでもアツアツの料理を味わうことができます。写真のメニューはその名も「餃子一面の世界」!

京都茄子と夏ずきん

工夫をこらすことで、新たな価値を生み出し続ける京都の農業現場。その中から、今回は「京都茄子」と「夏ずきん」にスポットを当ててみることに

山本さん

JA京都中央管内で生産され、関西各地に出荷されている「京都茄子」。乙訓エリアや大原野が主産地となっています。中でも向日市の寺戸は、昔から高品質な茄子が育つことで有名。山本さんもお父さんの後を継ぎ、茄子農家として活躍。すでに20年のキャリアを誇るベテランです。

栽培歴20年のベテラン

茄子は、主枝の数を4~6本に絞って、小枝や葉を剪定しながら全体の姿を整える作業が何より重要。主枝の数を何本にするか、剪定をどのようにするのかは、生産者それぞれが「工夫」を凝らすポイントに!栽培歴20年のベテラン、山本さんも、毎年の様に仕立て方を変えて、茄子の出来具合を研究。よりよいものを生み出すための「工夫」を重ねています。

夏ずきん

丹波の黒豆を枝豆用に改良して作られたブランド農産物「紫ずきん」。9月頃からの出荷になるため、ビールのおいしい夏場にとれる極早生の品種を作ろうと、新たに生み出されたのが「夏ずきん」です。今年は、例年より少し早く8月に入るとすぐ出荷が始まりました。

畑さん

昔からおいしい豆の産地として知られる亀岡市の馬路地区。会社を定年退職してから、本格的に父親の跡を継いで農業を始めた畑さん。代々作りつづけてきた馬路大納言小豆と共に、力を入れているのが「紫ずきん」や「夏ずきん」の生産です。よりよい豆づくりのために行っている最大の「工夫」が、「土寄せ」作業。苗を定植してから収穫までに何度も株元に土をかぶせていくことで、根の張がよくなり、大粒でおいしい豆が育つのだとか。

焼き枝豆

今回は、畑さんの「夏ずきん」を使って、お店でも定番の人気メニュー「焼き枝豆」を作って頂きました。にんにくたっぷりのオイル焼で、香ばしく仕上がり、しかも「夏ずきん」の甘さと香りが引き立っています。

京都茄子を使った麻婆茄子

「京都茄子」を使った「麻婆茄子」。万願寺とうがらしの他葱などの具材もたっぷり!番組のために特別に「工夫」を重ねて開発して頂いた新メニューです!放送後も、しばらくは提供して頂けるそうなので、みなさん是非、味わいに出かけてみて下さい!