今回は、本物の果物の味を伝える名店「果物&フルーツパーラー ヤオイソ」から、番組をお届けします。
明治2年に創業し、果物販売店として150年の歴史を誇る「ヤオイソ」。昭和40年代に本店2階に、当時としては珍しいフルーツ専門のパーラーを開設。以来、旬の果物の味わいを気軽に楽しく味わえる名店として人気を呼んでいます。
現在は、本店から数軒東隣に店を構えていますが、地元はもちろん観光客や遠方からのファンも多く、連日朝から大盛況の賑わいぶりです。そんな「ヤオイソ」に今回、番組が持ち込んだのが「城陽のいちじく」と京丹後市久美浜町の「京たんご梨」。いずれも、京都を代表するブランド果実で、今では地元だけでなく全国に、そして海外にと出荷先が広がっています。
ブランドの名に恥じない「本物の味わい」を産みだすための生産現場の苦労をリポートするとともに、その「本物」を消費者に届けるための「智恵や技」について、語り合います。
「本物の味」を守り受け継ぎ、さらに磨きをかける生産現場と、その魅力をうまく消費者に伝えるための智恵や工夫について語り合う出演陣。
今回の番組の舞台となった「フルーツパーラー ヤオイソ」(京都市下京区四条大宮東入ル南側)
今回番組が持ち込んだ「城陽のいちじく」と「京たんご梨」。地元京都では、すでにブランド果実として高い人気を誇っていますが最近では首都圏や海外にも販路を広げています。
城陽では昔、梨の栽培が盛んだったそうですが、昭和初期により収益性の高い作物として「いちじく」栽培が始まり、昭和40年代に米からの転作で、一気に栽培面積が広がりました。今では120軒程の生産者が、年450トン程を市場出荷しています。
祖父の代から「いちじく」を栽培する木村農園。木村さんご自身は信金マンとして活躍していたそうですが、40歳を前に、家業を継ぐことを決意。城陽の生産者達が磨きをかけてきた栽培技術をさらに高めて、「城陽のいちじく」の名を全国に広めていきたいと頑張っています。
波穏やかな京丹後市の久美浜湾。湾にそって広がる山地では、昔から果樹栽培が盛んで、秋は特に「梨」が有名です。いろいろな品種の「梨」が栽培されていますが、9月に出荷のピークを迎えるのが「京たんご梨」。品種は、ゴールド二十世紀で、糖度が高く大玉のものはブランド品として、高値で取引されています。
長年の勤めを辞め、7年前に、実家の梨園を継いだ能勢さん。手をかける分だけ、成果が表れる果樹栽培に大きな魅力を感じているといいます。同じ丹後の果樹栽培仲間と技術研鑽にも励み、久美浜の地域振興に貢献したいと日々、頑張っています。
ヤオイソでも、日頃から重用されているという「城陽のいちじく」。今回は店の看板商品でもあるフルーツサンドで戴きました!
京たんご梨の方は、可愛いパフェに変身!そのまま食べても菓子のような味わいのフルーツですが、それをさらにおいしく可愛く魅せる工夫があふれています。