今回は、京都市中京区に今年4月にオープンしたばかりの「創作タイ料理 パッタイ」を舞台に番組をお届けします。

タイ人の妻の夢でもあったレストランをと、開業を決断したオーナーの東谷さん。以前は技術系の会社に勤め、飲食業とはまったく別の世界から参入。当初はとまどいもあったそうですが自身、辛口の料理が苦手なこともあって、日本人にも食べやすい味付けにアレンジして料理を提供するように。

タイ料理は初めてという人から、本場の味を求めてくる人まで来店客ひとり一人の為にアレンジされる料理が、評判となり開店半年余りで、多くのリピーターを抱える人気店に!

「相手の為を想って作ることが、どこにもない、その店だけの新しい価値につながる」。

農業の現場においても、消費者や市場のニーズに応えようと工夫を重ねる中で、新しい価値を持った農産物が生み出されています。今回は、両方に共通する「相手を想い」「新しい価値を産む」をテーマに番組を綴っていきます。

語り合う出演陣

相手を想い、努力を重ねる中で、他にはない新しい価値を手にすることができる。その喜びについて、語り合う出演陣。


創作タイ料理 パッタイ

今回の番組の舞台となった「創作タイ料理 パッタイ」(京都市中京区壬生森町58-11 075-432-8024)

きゅうり・トマト・しゅんぎく

今回、取り上げた野菜は、JA京都にのくに農産物直売所「彩菜館」福知山店で販売されている白波瀬さんの「きゅうり」と「トマト」。そして、南丹市園部町特産の「しゅんぎく」の3点。

彩菜館

JA京都にのくにでは、「彩菜館」の名称で、綾部・福知山・舞鶴の3市に4店舗の農産物直売所を出店しています。約1600人もの生産者が、地元で作り上げた旬の味を届けています。

運営協議会

「彩菜館」では、生産者が「運営協議会」を作り、JAと一緒に直売所の運営に取り組んでいます。どんな農産物を出荷するのかの相談はもちろん、技術研修や、地元のイベントに参加して農業の魅力をPRするなど、様々な取り組みを行っています。

白波瀬さん

30年以上、福知山できゅうりを栽培している白波瀬さん。長年、市場出荷一本で頑張ってきましたが、11年前に「彩菜館」が出来てから、農業への想いも少し変わってきたのだそう。消費者と直接触れ合うからこその喜びややりがいについて、語って頂きました。

しゅんぎく

昔から夏野菜で有名な南丹市園部町。冬場の特産品を育てようと30年程前に導入されたのが「しゅんぎく」でした。園部ならではの栽培法を工夫する中で、今では関西を代表する産地のひとつに成長しました。

互見会

園部では、40件ほどの「しゅんぎく」生産者が、部会を作り、1年を通じて技術の研鑽を行っています。互いの圃場を見て回って勉強する「互見会」をはじめ、市場視察なども行い、需要に叶う味わいの「しゅんぎく」の作出に取り組んでいます。

料理

今回のテーマ食材である「しゅんぎく」「きゅうり」「トマト」を使って「パッタイ」のシェフに作って頂いた料理。 酸味・辛味・塩味・甘味が程よく溶け合い、体の中から元気が出てくるような滋味あふれる味わいに仕上げて頂きました。

<京都・食への誘い>

彩菜館

開設から11年あまり。JA京都にのくに農産物直売所「彩菜館」福知山店は、品ぞろえも拡大して、楽しさもアップ!旬の農産物はもちろん、農産物の加工品なども揃っていて食と農業の魅力を様々な形で体感できます。出荷に来られた生産者とのふれあいも、ぜひ楽しんで下さい!(福知山市新庄100-2 0773-22-2444 年末年始を除いて無休 午前9時~午後5時)