京野菜のブランド化事業が始まったのは、今から30年前の 平成元年。以来、京都では高い付加価値に基づく「新しい農業」が形作られ、その結果、産地となる農村部にも、様々な変化が生まれてきています。
今年度は、「京野菜ブランド化30周年」を記念して、折々にスペシャル企画を届けていますが、今回は、ゲストを交えてブランド化によって地域はどう変わったか、そして今後さらにどのような可能性が広がっているのかを、語り合います。
ゲストに太田昇京丹波町長を迎え(写真右)、京野菜のブランド化による地域創生の成果と可能性について、意見を交わしました。
ブランド化で「もうかる農業」「魅力的な農業」を実現した京都では、新規就農を目指す若者が、都市部から農村部に移り住み、新しいコミュニティが生まれてきています。道路や情報インフラ等のハード整備も重要ですが、それを活かすソフト面のアイデアこそが、いま、地域創生のために求められているのではないでしょうか。
魅力的な農産物の登場で、農村部は「単なる生産地」から、「交流と賑わいの場所」に生まれ変わりつつあります。週末ともなると、おおいに賑わう直売所も「農業ならではの地域創生」の成功例と言えます。