九条ねぎ 畑中さん(久御山町)
ここ数年、九条ねぎ栽培に力を入れている山城地域。久御山には大型の調整包装施設が設けられています。施設で洗浄、検品、包装を行うため、生産者はより栽培に力を入れることができるようになり生産量もアップしています。産地としての体制が整う中、新規就農する若手も増えていて、ねぎ栽培は2年目という畑中さんもその一人です。一番、土づくりに気を遣っているという畑中さん。健康に育ったねぎは病気も出にくく、薬もほとんどかけないので安全安心です。常にねぎの色や形、つやなどに気を配り、肥料設計を細かくコントロールすることで風味豊かな味わいに育てています。
えびいも 藤田さん(京田辺市)
京田辺市や亀岡市が主な産地となっている「えびいも」。土の入れ方などを工夫することで、まるでエビのような独特の形を作りだし、最近は和食だけでなくフレンチやイタリアンでも利用が拡大しています。栽培歴は40年にもなるという藤田さんは自作の道具を活用し、今では1000株も手がけるブランド産地を代表する農家です。生産量アップのためJAが取り組む機械化の現場もリポートします。
京山科なす 奥谷さん(木津川市)
昭和初期までは京都で生産される「なす」の6~7割を占めていた「京山科なす」。皮が薄く、長距離輸送に向かないため一時は栽培が途絶えていましたが、おいしさが再評価され復活。今では「京のブランド産品」として生産され、丸漬けの材料として人気を集めています。6年前になす農家に転身した奥谷さんは日夜、栽培法の研究に取り組んでいます。
宇治茶 林さん(和束町)
古くから高級煎茶の産地として知られ、今では宇治茶の4割近くを生産する京都府和束町。抹茶ブームのため原料となる「碾茶」の生産が急増する中、茶農家5代目の林さんは管理が難しく手もかかる有機栽培にこだわるとともに、一家で工場を構えました。それぞれに自分の畑を持つ父、弟とも競い合いながら、ブランドの名にふさわしい品質に仕上げるために、工夫を怠りません。
JA京都やましろ合併20周年・宇治茶の伝統 本ず栽培
JA京都やましろは本年合併20周年を迎えました。それを記念して行われた「合併20周年記念 やましろの恵み大感謝祭」の模様を紹介します。
また、今回紹介する宇治碾茶ボトリングティーの原料となる茶葉を栽培する山本晃一郎さんの茶園を訪れました。
宇治では、代々、茶畑に葦やわらで覆いをつくりその下で茶葉を育て、収穫する「本簀(ほんず)づくり」が受け継がれてきました。なぜこのような手間暇をかけた栽培が必要なのか、山本さんに畑でいろいろ教えて頂きました。