JA京都やましろ「えびいも」奥西さん(京田辺市)
京田辺市で30年前から「えびいも」栽培に取り組む奥西さんは、毎年、高品質な「えびいも」を出荷し「えびいも界のレジェンド」とも呼ばれる人。その秘密は、30年間、1日も休むことなくつけられた作業日記にありました。「いつ頃どんな作業をすればいいか」奥西さんの中に蓄積されたデータが、悪天候をもはねのけ、安定した品質のえびいもを産みだす力となっています。30年分の「えびいも栽培の智恵」を、次の世代にも継承してもらおうと、奥西さんは7年前から「えびいも塾」の塾長をつとめています。JA京都やましろや京都府が、産地振興のために企画してきた「えびいも塾」からは、すでに42名が巣立ち、9割以上が「えびいも生産者」として活躍しています。
JA京都 「九条ねぎ」黒田さん(亀岡市)
JA京都のファーマーズマーケット「たわわ朝霧」に、1年を通して様々な農産物を出荷している黒田さん。冬場はえびいもと九条ねぎを出荷。10年程前に、建設業を辞めて本格的に就農。その頃から「たわわ朝霧」への出荷を始めましたが、同じ出荷仲間の存在が学びの意欲向上に大きな役割を果たしたのだとか。現在、黒田家では、娘さんの真紀さんが「九条ねぎ栽培」を担当。以前は、農業生産法人で九条ねぎを生産していましたが、独立してひとりで栽培を始めた時、何を基準に育てればいい九条ねぎになるのか悩んだのだそう。そこで、目をつけたのが「土」。専門機関に毎年、土壌成分の解析を依頼し、そのデータをもとに、栽培管理を行うようにしています。
今回は、京都市伏見区に2年前にオープンした「鉄板Dining rindou」を舞台に番組をお届けします。
和食の世界で27年、歩みを重ねてきた店長の勝さんですが、rindouで提供する料理は、和をベースとしながらも、本格的な洋食からお好み焼きといったカジュアルフードまで、まさにバリエーションに富んでいます。
「何かの技を学ぼうと思ったら専門店で1年間、ひとつの事を集中して修練するのが一番」というだけあって、これまで高級寿司店からふぐ料理店まで、いろいろな専門店で技を磨いてこられたそう。
農業の世界でも、より高品質で安全かつおいしい野菜を作るだめに、生産者は日々、独創的な学びの技で、修練を重ねています。今回は、農業、料理の分野を超えて、相通じる「学びの技」の奥深さについて、おおいに語り合います。
日々、漫然と仕事をしていても、技術は上達しない。学びの姿勢、目的意識こそが、飛躍のために大事であることを、語り合う出演陣。
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JA京都 「しゅんぎく」(南丹市)
昔から夏野菜で有名な南丹市園部町。冬場の特産品を育てようと30年程前に導入されたのが「しゅんぎく」でした。園部ならではの栽培法を工夫する中で、今では関西を代表する産地のひとつに成長しました。園部では、40件ほどの「しゅんぎく」生産者が、部会を作り、1年を通じて技術の研鑽を行っています。互いの圃場を見て回って勉強する「互見会」をはじめ、市場視察なども行い、需要に叶う味わいの「しゅんぎく」の作出に取り組んでいます。
JA京都にのくに「彩菜館」&「きゅうり」 白波瀬さん(福知山市)
JA京都にのくにでは、「彩菜館」の名称で、綾部・福知山・舞鶴の3市に4店舗の農産物直売所を出店しています。約1600人もの生産者が、地元で作り上げた旬の味を届けています。30年以上、福知山できゅうりを栽培している白波瀬さん。長年、市場出荷一本で頑張ってきましたが、11年前に「彩菜館」が出来てから、農業への想いも少し変わってきたのだそう。消費者と直接触れ合うからこその喜びややりがいについて、語って頂きました。